さて、クリスマスシーズン真っ只中のオークランド。街にはクリスマスツリーもたくさん見かけますが、ニュージーランド版のクリスマスツリーは実は他にもあるのです。鮮やかな緑色とふわふわとした赤い花を付けるその木の名前は「ポフツカワ」と言います。

ポフツカワ(少し言いにくいですね。)は、ニュージーランド原産の木でクリスマスの時期に花を咲かせることから、ニュージーランド・クリスマスツリーと呼ばれています。また、現在は国の天然記念物に指定されています。

マオリ族の伝統では、ポフツカワの花が早く咲いたら長く暑い夏になり、そして豊作をもたらすだろうと言われています。このことからポフツカワは古くからニュージーランド人に親しみのあった植物なんだなあと感じさせられます。日本人が春には桜の花を連想させるように、ニュージーランド人は夏には、ポフツカワを連想させるようです。ちなみにポフツカワは、フトモモ科に属する常用樹です。フルーツで言うと以前紹介したバブルガムの味がするフェイジョア、ティツリー(マヌカ)なども同じ仲間にあたります。確かにティツリーの花の色は白ですが、フワフワした感じはとても似ています。

ポフツカワは北島の色々な場所で見つけることができます。特に沿岸部の海岸沿いではたくさん見る機会があると思います。ビーチ沿いのポフツカワの木陰は暑い日差しを遮る日除けとしても活躍します。コロマンデル半島ではポフツカワの生育地として知られ、毎年年末にはポフツカワ・フェスティバルが行われます。また、オークランド空港にも大きなポフツカワの木が植えてあり、その花を見るとニュージーランドに着いたのだなあと実感します。
ポフツカワの魅力は見るだけではありません。ポフツカワの花から取れるはちみつは世界で一番純度の高いはちみつと言われています。以前ニュージーランドがまだイギリス領だった頃、エリザベス女王が召し上がり世界一と認め、大のお気に入りだったと言われています。また、見た目が独特で白濁としたクリーム色をしています。味にはコクがあり、濃厚です。ポフツカワが海岸に生息していることから少ししょっぱい味もします。はちみつがしょっぱいとは珍しいですよね。

いかがでしたか? 満開に咲いたポフツカワの木は本当にキレイで圧巻です。
ぜひクリスマスに海岸などでバーベキューなどをした際は、ポフツカワの木を探して一緒に写真を撮ってみてください。普通のクリスマスツリーとは一味違うニュージーランドならではのクリスマスのインスタ映えする写真が撮れると思いますよ♪

ライター:Mii@NZ


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