ヨーロッパのクリスマスといえば、クリスマスマーケットです。
お隣ウィーンやプラハでは、クリスマスマーケットめがけて日本からやってきたという観光客の人々も多く目にします。華々しい周辺国のクリスマスマーケットに比べて、スロバキアは手作り感がありアットホームな雰囲気を醸し出しています。規模も小さめなので観光客は他国よりも少ないですが、それでも週末になると中央広場は賑わいを見せ、イルミネーションの暖かな光と笑顔で溢れます。ロマンチックというよりは家族や友達同士でお酒や料理を楽しんでいる人が多い気がします。ひとりで訪れてもそこまで疎外感はありませんが、それでも寂しい場合はホットワインやメドヴィナ(蜂蜜酒)を飲んで温まりましょう。

また、スロバキアの伝統的なクリスマスディナーのひとつに鯉料理があります。敬虔なキリスト教の家庭では肉よりも魚を食べる習慣があり、クリスマス間近になると、大きめのスーパーでは鯉が置かれるようになります。場合によっては生きた鯉をその場で締めて売ってくれます。調理法はというと、スロバキア人は小さな骨を取って食べるのは苦手ということで、骨が気にならないくらいに焼いたり揚げる場合が多いとのこと。この鯉料理とカプスニツァという酸っぱいキャベツのスープとじゃがいものサラダのセットが、もっともスロバキアらしいクリスマスディナーです。

先日12月6日は、聖ニコラスの日として街は賑わっていました。日本ではあまり馴染みのない日ですが、スロバキアではクリスマスと並んで祝われています。聖ニコラスはサンタクロースのモデルとなったとされる人物で、多くの人々に自分の持っているものを分け与えた伝説があります。それにちなみ、街では聖ニコラス(サンタクロース)の格好をした人物が子どもたちにお菓子を配り歩いている光景をよく目にします。そのためこの日は特に子どもたちに人気のある日です。

ヨーロッパにいると、クリスマスは本来家族と過ごす日である、ということを強く認識させられます。綺羅びやかなイルミネーションを恋人と眺めるのも素敵ですが、クリスマスのヨーロッパを訪れ、その伝統や習慣に触れてみると、より一層クリスマスを暖かく身近に感じられるようになるかもしれません。

ライター:かわにし@スロバキア


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