フランスの国民的なスポーツと言えば、ラグビーもありますが、一番の人気はサッカーです。
引退してから年月が過ぎましたが、国際試合中に相手選手と言い合いになり、頭突きあいをして退場にもなったことがある、世界的に有名なジネディーヌ・ジダン選手は、子供たちの間でもよく知られた選手です。遊びのサッカーの間に、「ジダン!ジダン!」という声援が聞こえ、ジダン選手のマネをして、カッコよくゴールを决めようとしている子供たちの微笑ましい姿を目にします。
フランスでは、サッカーチームの本拠地が、チーム名に含まれるので、自分の住んでる所や生まれた場所のチームを応援する人が多く、女子リーグもありますが、やはり、男子リーグが大人気です。
ゲームは、ホーム&アウェイ方式で試合があり、リーグ・アン(一部リーグ)、リーグ・ドゥ(2部リーグ)とランク付けされます。リーグ・アンの下位と、リーグ・ドゥの上位がシーズン後にチェンジになります。特に、リーグ・アンの戦いは激しく、選手も勝負に向けて日々、必死に練習しています。
最近のリーグ・アン(2017.11現在)の順位は、パリ、モナコ、リヨン、マルセイユ、ナント、サン・テティエンヌ、カーン、モンペリエ、ボルドー、レンヌが上位10です。6位のサン・テティエンヌは、過去に10回、優勝経験の一番多いチームです。
サン・テティエンヌの長年の因縁のライバルと言えば、隣町のリヨンのチームで、この二つのチームが激突した試合では、お互いの街のサッカーファンが揉めるということが多々あります。
日本人の選手も、過去にフランスのサッカーチームで活躍した人たちもいます。記憶に新しい所では、2009年にサン・テティエンヌのチームに松井大輔選手が所属していました。また、筆者が街でお見かけしたことがあるのですが、ゴールキーパーの川嶋永嗣選手がメッスのチームに現在所属されていて、マルセイユのチームにも、ディフェンダー・ミッドフィールダーの酒井宏樹選手が活躍されています。
フランスでは、サッカーの国内施設が充実していることもあって、国際試合もよく行われています。フランスは、国際試合でも上位になることが多く、ソックスが赤、青いユニフォームに、フランスのシンボルのニワトリのマークはお馴染でしよう。
また、2011年には、フランスのパリで、ホームレス・ワールドカップが行われ、ホームレスの中から選手が選ばれ、68チームが戦いました。このようなサッカーを通しての国際的な慈善活動も行われています。
フランスのサッカーの試合は、フーリガンが大暴れして、街で破壊・暴力行為を行ったりするので、注意が必要です。このため最近の国際試合等では、アルコールの販売が禁止になりました。
また、オランド元大統領が観戦中に、サッカーのスタジアムでテロの爆弾事件がありましたが、何かあった時の避難経路やガードマンがどこにいるか等、試合前に安全確認をした方が良いでしよう。
ライター:Miyabi@フランス