実はポーランドにも「お盆」があります。一般的に10月末から11月2日にかけてで、日本のお盆とは時期が異なります。11月1日がDzień Wszystkich Świętychと呼ばれる「万聖節」で、11月2日がDzień Zmarłych、日本語で「死者の日」です。
これらの時期は国民の祝日なので、ポーランド人は家族と一緒にお墓参りに行くのが習慣です。墓石を綺麗にし花を手向け、ろうそくをつけてお祈りします。11月1日から2日にかけて、非常に多くの人が墓地を訪れるので、その周辺は混雑します。
ポーランドでは、約90パーセントの人がカトリック教徒です。若い人では宗教に対する関心が薄くなっている人もいますが、ポーランドでは宗教行事がよく行われます。
では、まず「カトリック」と「プロテスタント」の違いについて説明します。宗教の話なので、深掘りするとかなり長くなると思います。ここでは、あくまでも’’簡単に’’です。
この二つは同じキリスト教です。’’権威の順番’’という観点からそれぞれの特徴を述べると、プロテスタントは「神の次に聖書」、カトリックは「神の次に教会」です。プロテスタントは聖書信仰とも言えるでしょう。
また、プロテスタントの大きな特徴として、教派によって特徴が大きく異なることです。教会によって教養が違うのに対して、カトリック教会は一つだけです。カトリックには強い一本修造構造があると言えます。
では、本題に戻ります。死者の日の墓地にはたくさんのろうそくが焚かれているため、とても綺麗です。カトリック教徒ではなくても、ポーランドにいる際は一度見にいってみるといいでしょう。
最後に、ハロウィンについてですが、もともとポーランドにはハロウィンの習慣はありません。最近ではアメリカなどの影響でハロウィンを楽しむ人もいますが、みんながみんな仮装している感じではありません。
基本的に、キリスト教では悪魔を呼ぶ行為はあってはならないので、日本のような盛り上がりは期待しないほうがいいでしょう。また、当然ハロウィンをよく思わないカトリックの人もいるので、街中などでは安易に知らない人に声をかけたりしないように心がけましょう。
ライター:Kohei@ポーランド