デンマークに来てまず始めに聞かれたのは、お寿司、いつ作ってくれるの?
いやいや、日本にいた時は作ったことなんて一回もないです! きっとみなさんもそうだと思うのですが。
でも、寿司はデンマークでは大ブーム。作らないわけにはいかなかったので、クック◯ッドとか、 youtubeとか見よう見まねでなんとか作って見ましたよ。
そんな風に、日本人だからという風に言われることは他にもありました。でも残念ながら何一つできないんです。漫画が描ければ、boseiというefterskoleで働けるチャンスがあったかもしれないし、他にも柔道もboseiのコースにあるんです。でも、柔道は私の年齢の時は学習要領が昔のものだったので、女子は普通は武道をやりませんでしたから、受け身一つできません。そして、一番よく聞かれるのが「空手できる?」です。空手なんて全くできない。うっっす!って掛け声ぐらいならできるけど。。。
ただ、日本を発つ前に少しだけ着付け教室に通ったことがあるので、パーティに着物を着て行ったんです。すると、自分で言うのもなんですが、場が華やかになるし、みんなもいろいろ声をかけてくれたんです。語学が流暢でない私にとって、着物がきれたことはデンマーク人との繋がりを助けてくれました。
でもでも、後悔することはまだまだ。私の母は生け花の先生だったのに、私は花一輪うまくさせないのです。これができたらもっとコミュニケーションがとれたのになぁ、といつも思うんです。習字、茶道等今のデンマーク人の関心は日本の伝統的なもの。
あがいてあがいて私でもできて得したのは、なんと『折り紙』。鶴を始め独楽やカエルなど遊べるものはその場で盛り上がれますし、くす玉や白鳥など、何個もの折ったものを組み合わせてできた作品は、ちょっとしたお土産なんかにも大喜びされますし、これならこうした特技のないみなさんもできると思います。
日本人ネタに困った時には折り紙で。
ライター:nao@でんまーく