フランスでは、日本のようにすぐに病院で診てもらえることはありません。生死にかかわるような病気であれば、救急車や緊急病院に行けるようですが、緊急病院では亡くなりそうな人が優先順位が先です。
緊急の場合、いろんな病状の人が一箇所の病院に集るしかありません。圧倒的に緊急病院の医者や施設が不足しています。
夜間の怪我や病気も他の病院は開いていません。そのため、緊急病院に行くことになるのですが、お医者さんが目の前にいるのに、診てもらえないで、夫のナイフで切った大きな手の怪我も5時間以上も待たされて、処置してもらうのが夜中だった怒りにも似たショックは今も忘れません。

フランスでは、日本のようなきちんとした健康診断もありません。あっても、ほとんど適当と言って良いでしよう。風邪一つでも予約制ですぐに診てもらえばラッキーですが、ひどい時は病院に断られるとか、一週間以上も予約が取れないのもざらです。
フランスに住んでいる日本人に相談した所、健康診断は日本に帰国した時に「人間ドック」にかかるようにしているのだそうです。

女性は婦人科検診の心配がありますが、検診の連絡等は一切ないので、1年に一度、検診が出来るように、自分から事前に婦人科に予約しなければなりません。残念なことに、日本のような年齢で検査項目が徹底しているわけではないので、少しでも身体に変化がある場合は、医者にきちんと検診の時に相談をすれば、別な機関で検査を受けるための書類をもらえます。歯医者さんの歯のチェックと、婦人科検診だけは、予約がたいへんでも、毎年、決まった時期に同じ病院に行く方が良いでしょう。
このような事情から、フランスでは「健康的な生活」を日本以上に心がける必要があります。

普通のフランス人は、お店が閉る7時ぐらいには、家にいるのが普通です。レストランも、夜中の12時前に閉る所が多く、都会や一部の街の中心地は夜中過ぎでも外にいる人はいますが、住宅地は、ほとんどの人たちが早めに家に帰り、早寝早起きをしている人が多いです。
食生活においても、旬で新鮮な食材が豊富なので、きちんと自分で料理して、バランス良く食事をしていれば、体調を崩すということがありません。フランス人と日本人では、遺伝子や腸の長さの違いがあるので、たんぱく質が肉や乳製品に偏るということをしないで、日本人の食文化の豆や魚等を食べるということも大切なことです。
フランス人は、自転車好きですが、外に出る時は出来るだけ自転車や徒歩の生活をおすすめします。遠い街やお店に筆者は歩いて行くことが多いのですが、フィットネスクラブに通わなくても、フランスは国土が広いので十分な運動になります。
病院が頼りにならないフランスで健康でいるためには、面倒くさいことでもあっても「マメ」に生活しなければ、積もり重なった不摂生な生活は自分の身を自分で滅ぼす事態になりかねません。
人間は完璧ではないので、いつか病気になったとしても、健康的な生活をとことん心がけて生きてきたと思えば後悔はしないで運命を受け入れられるでしよう。

ライター:Miyabi@フランス


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