筆者は、日本を離れてみて日本の文化の多様性の素敵さに改めて感動しています。筆者自身は自分のスキルを生かして日本の文化の教室を開き、学生に教えてきましたが、日本文化の教養や経験があるほどフランスでは大歓迎されます。驚くことに「私は日本人です。」と言うだけで、フランスでは親日家が多いのでとても大事にされます。
若い学生でも、日本語を必死に学ぶ子や日本語が話せる子がいたり、日本に短期留学や会社のインターンを希望する学生も多いです。
日本の食べ物のお寿司やわさび、おにぎり等の現地にあるものや、アニメ、サムライ等は定番でよく知られていることですが、合気道や柔道を習っている人もいたり、禅や仏教、妖怪等のマニアックな物まで熱心に学んでいる人もいます。日本の最新のトヨタや日産の車も大人気で、よく見かけます。若い現地の学生は、日本のアイドルやアニメ、漫画等に詳しかったりするので、フランス人から日本の新しい文化を学ぶということもあります。

5年前までは、地震や原発というイメージが強く、それについてフランスでは質問されることが多かったのですが、最近はオリンピックの話やノーベル賞の話等、明るい話題が多いです。
また、着物風な和柄や着物をアレンジした形の洋服がお店で大人気だったり、フランスではタトゥを普通の人でもおしゃれ感覚でしている人がい多いのですが、日本語の文字をタトゥにする人もいて、思わず、タトゥを読んでしまったりすると、変な漢字や日本語が書かれているとお気の毒にと思ってしまうこともあります。中国の漢字もそうですが、日本の漢字は大人気で、夫の職場の人から息子の名前を素敵な漢字で当て字でつけてほしいという依頼が来ることもありました。

さらに、フランスでは日本の手間をかけた一昔前の「日本の物作り」の知識を知っていると、自分が生活する時にも役立ち、フランス人からもそんなアイディアがあるのか?と、とても驚かれます。
例えば、お弁当作りでもフランスではおかずを小分けに美しくおいしそうに弁当を作るということがないので、日本では普通のお弁当でも驚かれ、お金を払うからみんなに作ってくれたらいいのに、と言われたこともありました。
筆者自身も、日本の文化の素敵さに気がつくことが常で日本の名作や文化の本を読みなおしたり、おばあちゃんの知恵袋等の情報をまめに勉強したり、洋服や小物を作っているうちに今度は着物まで自分で作ってしまおうとさえ思っています。
最近は、日本のソーイングの本や雑誌のフランス語の翻訳本も多くなってきています。折り紙の本は幅広い年齢で大人気で、日本の美しい千代紙のようなデザインの紙がついていたりします。それなので、筆者の場合、日本からでは送料がかかる日本語の趣味の本や雑誌はフランス語版を購入することもあります。
日本の文化は、フランスでは、とても愛されているので、日本の美しい文化を大切にし、良く知っている方が現地では人気者になれるでしょう。

ライター:Miyabi@フランス


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