ここまでのポーランドの旅中でも度々聞かれた、クラクフに行ったことはあるかという質問。行ったことがないと言うと、皆口を揃えて行ってみるべきだと言っていました。

多くのポーランドの都市が第二次世界大戦中に破壊されたなか、クラクフは戦災を免れました。2017年現在、姉妹都市ではありませんが、ポーランド人にとってクラクフはさながら日本人にとっての京都のようなところなのだと思います。
観光客が多いせいか宿泊施設も一般的なポーランドの都市では週末より平日が高かったのに、クラクフでは週末が高かったです。私が訪れた時は、これまたローマ教皇が専用機で訪れる数日前だったので、事前にクラクフ入りしている世界中からの信者で宿泊費は高騰しており、私の宿泊先にも、信者の方達がたくさんいました。

第二次世界大戦中にたくさんのユダヤ人を救ったことで有名なオスカー・シンドラーのホーロー工場跡もクラクフ郊外にあります。ここでは、入り口で偶然出会ったポーランド人信者3人組と一緒に見学しました。私はシンドラーの工場跡でも入場料がかかりましたが、彼女らはボランティアで来ており、そういった人達はシンドラーの工場跡含め市内中の博物館の入場料が無料になっていました。
シンドラーの工場跡はナチス占領下の様子を狭く薄暗い館内を歩きながら時代ごとに追えるようになっています。「シンドラーのリスト」という映画を観た私は映画での様々なシーンが思い浮かび上がりました。
工場横にはクラクフ現代美術館があります。こちらは、規模は小さいものの、現代アートにしては珍しく、集められた作品はどれも作者の意図が分かりやすい作品が多かったです。ヨーロッパの現代アートは日本などアジアの現代アートよりも既成概念にとらわれない作品が多いように感じ、全く予想しなかったような作品に出会えるのも、また楽しいと思います。
この2つの見所はどちらも過去100年以内にできたような施設で中心部からは離れているので、クラクフの他のエリアとはだいぶ雰囲気が違います。中心部はもっと歴史が深く古都を感じさせます。次回からは中心部をご紹介します。

ライター:白神仁士@ポーランド(ドイツのワーキングホリデービザで旅行中)


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