フランスでは、B級グルメでおいしいものを見つけるのは難しいと思います。フランスのレストランは、大抵はフルコースのような値段の量が多いものを出すお店の方が多いからです。単品で注文が出来るレストランだと、大きなサラダだけを取るという人もいます。
食堂のようなレストランもありますが、冷凍食品のような食材がメニューだったりするので、とてもおいしいという感じではありません。単品で栄養のバランスを考えてメニューをチョイスすると、10ユーロ以上という感じです。
若者で節約したい人は、アラブの料理のケバップやマクドナルド、ピザ屋のピザ、パン屋さん等で売っているサンドイッチ等でとりあえず、お腹が満たされればという適当な食事をする人も多いです。パリ等の都会は、日本のようなお弁当を売っている所もありますが、日本のようにバラエティに富んでいて手頃な値段の食事はあまり見つかりません。
なので、自分でB級メニューの料理を勉強して、自炊を中心にした方が良いでしよう。フランスは、日本のように細かな味付けやおかずを何種類も作るということはしないで、素材をそのまま生かして、まるのままオーブンや圧力鍋等で大量調理する方法が多いです。そのため、何日も同じ料理食べるということがフランスでは多いです。
日本人は、大きな肉や魚、袋売りの量の多い野菜等の食材を扱うのは、戸惑う人も多いかもしれません。一人暮らしの場合は量をたくさん作っても大変でしよう。
毎日の食事やお弁当を準備することはたいへんで、疲れていたり時間がなかったりすることもありますが、フランスでは日本のような出来合いのお惣菜もあまりありません。その時は、缶詰を開けて電子レンジで温める物や冷凍食品で温めるだけの食品もあることはあるので、そのような手軽な食べ物を冷蔵庫に常備して、他の材料を混ぜたり、サラダ等を付け加えて栄養のバランスを取ると良いでしよう。
私の家では、もとはイタリアの食材ですが、ラビオリやニョッキを常備しています。イタリアではレストランでは定番のものですが、今回はフランス式の作り方を簡単に紹介します。ラビオリやニョッキは、鍋で茹でて、別にトマトソースやホワイトソースを作って耐熱皿の中で混ぜて細切りのチーズとバジル等のハーブを上にかけてそのままオーブンで焼きます。
ソースの野菜は、玉ねぎ、きのこ、ハムぐらいで、材料をたくさんいれないのがフランス人の方法です。ポイントは、ポテトの粉です。この粉は、本当はお湯や水で粘り気のある状態でそのまま食べるものですが、私のアイデアですが、ソースを固めのとろみに仕上げるのに使うと味も良くなります。
ニョッキは、ラビオリと同じ方法で料理しても良いのですが、パリ在住の作家の辻仁成さんの方式で、ニョッキをバターで痛めてしょうゆで味付けするのは格別においしいです。これらの料理は、お弁当にも最適で手軽で便利ですよ。
ライター:Miyabi@フランス