日本でも「フランスのアンティークは素敵」と人気ですが、フランスではあちこちでアンティークのマルシェがあります。
街中には、アンティークのお店もありますが、路上や特設会場のアンティークのマルシェより、専門店なので、値段は高めなことが多いですが、貴重な物がたくさんあります。
筆者は、日本では、あまりアンティークに興味がなかったのですが、人から聞いたイメージや、日本で売られている小規模なアンティークショップとは違い、フランスのアンティークは、ありとあらゆる物が売られていて、かなり驚きました。
実際にアンティークのマルシェに行ってみると、本当に誰が買うのだろう?と、びっくりするような物が売られています。あらゆる古い年代の物はもちろん、戦争時代の打たれた跡のあるリアルなヘルメットや軍服、様々な国の勲章等、フランスでも場所によって、マルシェで売られているアンティークが違うのもおもしろいです。
筆者の近所の人は、アンティークを趣味として、あちこちでアンティークを仕入れて、販売している専門家がいます。一度、お家に呼んでいただいたことがあるのですが、入った瞬間、美術館のようなアンティークのお家で、かなり驚きました。あまりにも貴重な美術館級のアンティークも自宅にあるので、警備会社に家の警備をお願いしているとのことでした。
そこで、様々なおもしろいアンティークを見たり、お話をお聞きしたのですが、話しているうちに、なぜか?かなり年代物の「ハエとり瓶」のお話が始まり、うちにたくさんあるから、今度プレゼントしてあげると言われて、内心それをもらっても…と、困惑しましたが、その話はまたお会いした時に忘れてしまったようで、100年前のボンボンを置く皿や、素敵な小さなグラス、昔のレースの布等のアンティークをいただきました。
筆者の住まいから行ける距離に「リュネビル」という街があるのですが、そこのお皿はとても有名で、アンティークのお皿だと、値段が高い物や偽物までもあるほど。本物で珍しいお皿を、その方が安く売ってくれるというので、そこにあったお皿をかなりのデスカウントで記念に購入しました。
アンティークを買う時の値段交渉の方法や、気をつけなければいけないことも、その方にいろいろ教えてもらったのですが、ぶらっとアンティークのマルシェを歩いていると、ものすごい安い値段で売られているものが、本当はものすごく高いとか、美術館級の物があることがあるのだそうです。アンティークの目利きは、経験やあらゆる勉強が必要なのですが、出来るだけ多くのアンティークのマルシェを見て周り、常に学習することが大事なのだそうです。
フランスの良い所は、アンティークとして、物を大事にすることなので、自分の買える範囲で、とても気に入って、長く大事に出来るような物を記念に購入して、長く大事にするというのは、フランスの歴史を継承する一人になれるということです。
ぜひ、現地のアンティークのマルシェにも行って見てくださいね。
ライター:Miyabi@フランス