フランスで生活してみると、日本との違いに戸惑い、引きこもりになることは珍しいことではありません。筆者自身も、フランスに来たばかりの頃は、外国の生活に馴染めず、引きこもりな時期もあり、それを克服しました。

克服するために始めたことは、ただ散歩をすることでした。日本では、仕事帰りに「ウィンドウショッピング」をすることでストレスを解消していました。
ところが、フランスは休日にお店が閉まっているとか、物が高い、品揃えが悪いことも多い、ガードマンがお店に立っていて、店に入る前から、入口でかばんのチェックなどがあることもストレスになり、必要以外はお店に行くこともなくなりました。そのかわりに、ただ外に出て、ひたすら散歩をすることが多くなりました。
日本では、時間の流れが早く、あまり何もしないで、ひたすら歩くような散歩をしていなかった筆者ですが、フランスでの散歩は、贅沢な時間です。フランスは歴史的な建造物がたくさんあり、自然も多く、日本で見たことがない鳥や、季節ごとに素敵な花がたくさん咲いています。田舎の方に行けば、車も通らない、木々だけが立ち並んだ道があったり、まるで本の世界にあるような素敵な光景があります。夕方には、オルセー美術館にあるミレーの「晩鐘」の絵のような教会の鐘が静かに鳴り響きます。
フランス人は、散歩が好きな人たちが多く、ジョギング等をしている人もたくさんいます。公園や河や山等の付近は、散歩が楽しめるように整備されている所が多いので、パリ等の都会に住んでいる人たちも散歩を楽しんでいます。

筆者もどこに行っても、散歩を楽しむようになりました。パリやリヨン等のあちこちの都会は、歴史を辿るような散歩が楽しく、アルプスのような山々は大自然の散歩が楽しく、フランスの南の海沿いや北の海沿いのただ続く海岸線の散歩は最高で、フランスの近隣諸国では文化の違いを感じながらの散歩と、贅沢な散歩をあちこちで楽しんでいます。
フランスの街は石の道路が多いので、スニーカーで歩き、雨や雪の日は、おしゃれな長靴とレインコートで散歩をしていますが、スニーカーも長靴も社会に出てからは日本では履いたことがありませんでしたが、快適で無理がなく、重宝しています。
散歩をしていると、脳内物質のセレトニンが活性化されるようで、散歩から帰ると気持ちがすっきりして、物事に積極的に取り組めるようになります。運動をすると、有酸素運動になるので、ジョギングよりも身体に負担がないこともおすすめです。

引きこもっていても、一歩外に出るのは自分自身です。急に何かをしなければならないというのは、心の病の場合は、なかなか難しいですが、散歩ならお金もかからず、軽い気持ちで外に出ることが出来ます。
筆者が影響を受けた本で「ずっとやりたかったことを、やりなさい。」ジュリアン・ キャメロン著には、12週間の課題には自分の人生を変えるヒントがたくさんあるのですが、子供の頃のように、無心に自分の好きなことをスモールステップで重ねれば、フランスでの生活は日本にはない有意義な時間や生活が送れるようになるでしよう。

ライター:Miyabi@フランス


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