ワルシャワはポーランドの中ではぶっちぎりに大都会です。
中心部だけでも結構広く、路上駐車の料金もベルリン並でした。黒人やアジア人も多いので、スヴァウキなどのようにじろじろと見られる事もあまりありません。また、郊外には大型ショッピングモールも数多くあり、ポーランドの中でも素朴な北東部の田舎の地方から出てきた身としては現代に引き戻された感覚でした。
到着した日は夜遅かったため、観光はしませんでしたが、翌日はまずツィタデラ大監獄要塞を見学しに行きました。ここは、ロシアに対するポーランドの反乱に驚いたニコライ2世がわずか2年ほどで完成させたものです。敷地内は広く博物館が2つあり、1つは帝政ロシアによるポーランド弾圧の歴史を展示する博物館で、もう1つは監獄そのものです。監獄では寒さに凍える人々の絵も展示されているためか、夏だったにも関わらず建物内の防寒が良くない事が感じ取れました。
その後は、閉館まで1時間ほどしかなかったので、急ぎ足での見学になりましたが、ワルシャワ蜂起博物館に行きました。この博物館は第2次世界大戦末期にドイツと蜂起したワルシャワ市民の激しい戦闘の経過を展示しています。爆撃の効果音が館内中に鳴り響いているなか防空壕となっていた下水道を再現した道を歩いたり、蜂起失敗後に廃墟都市と化した1945年に上空から撮影されたワルシャワ市内の様子を3Dで体験したりと印象に残る体験型展示が多かったです。
ワルシャワ蜂起博物館を出てからは、車で15分ほどの場所にあるショパン博物館に行きました。地下1階では、多くの人がヘッドフォンを付けながらショパンの音楽をゆっくりと楽しんでいました。観光客だけでなく地元の人のような感じの人も多く、ショパンの音楽は多くのワルシャワ市民に愛されているのだなと思いました。
ライター:白神仁士@ポーランド(ドイツのワーキングホリデービザで旅行中)