英語は世界共通言語なので、ここポーランドでも若い人を中心に話せる人は多くいます。
もし、日本で外国人と会ったら、私たちはたとえ英語をうまく話せなくても、頑張って英語で話そうとすると思います。それは、相手が「外国人」だから英語の方が通じるかも、と思うからでしょう。
しかし、ポーランドでは、たとえ相手が99パーセント外国人とわかっても、初めて会う相手、つまり外見だけでポーランド語が話せないと判断しません。相手のことを知らないのに、見た目だけでポーランド語がわからないから、初めから英語で話しかけることは失礼になる、と考えるからです。
カフェやレストランなどでは、ポーランド人にも、観光客にも、誰にもまずはポーランド語で話しかけるのが常識。ポーランド語は難しいので、ポーランド語で話しかけられるのはちょっと意地悪と思う人もいるかもしれませんが、みんなに同じ対応をした方が「外国人」ではなく、平等に接してもらってるという感覚になるので、すごく良い考え方だと思います。
ただ、こちらがポーランド語を話せないのに、相手はずっとポーランド語で突き通すということではなく、あくまでも「初めの一声」は相手の外見や話している言語では判断できないので、ポーランド語で話しかけるということが常識なだけで、カフェやレストランなどで英語が話せる人なら「ポーランド語がわからない」と言えば、英語で答えてくれます。「ここはポーランドだからポーランド語!」という感じでは全くありません。あくまでも、「話しかける時」ですね。
ポーランド人のほぼ全てが英語を話せるわけではないので、話せない人とはポーランド語で会話をしなければいけません。カフェやレストランなら大抵、英語は通じます。
では具体例を1つご紹介しましょう。
基本的に、飲食店といった場所に行き、店員さんが「こんにちは」とポーランド語で話しかけてきます。その時に、あなたの返答が英語かポーランド語のどちらかによって、店員さん(英語が話せる)は英語かポーランド語で話してくれます。
例えば、こちらが「Hello」と言えば、相手はポーランド語が話せないと認識してくれ、そのまま英語で案内をしてくれるでしょう。
逆に、ポーランド語のこんにちは「Dzień dobry」ジェン・ドブリィトあなたが言えば、相手はポーランド語ができる人と認識し、ポーランド語で案内をしてくれます。
ポーランドに来たのだから、少しでも知っているポーランド語を話したいと思うのが当然だと思います。ただ、ポーランド人にとっては、説明したような認識になってしまうので、上手に使い分けてみてくださいね。
ライター:Kohei@ポーランド