いよいよ2017年までのカウントダウンが始まりましたね。日本では12月は“師走”とも呼ばれ1年のなかでも特に忙しい時期とされていますがフランスではどうでしょうか。今日は日本とフランスの年末年始の様子を徹底比較していきましょう!
●大掃除はいつする?
日本では新年を気持ちよく迎えるため年末に大掃除をします。大掃除をするのは一年の煤を払って年神様を迎えるためです。しかしこの大掃除、フランスでは“Le nettoyage de printemps”(春の大掃除)という呼び方をされ、春に行われるのが一般的です。
●年賀状はいつまでに送る?
皆さんはもう年賀状を投函しましたか。できれば元旦に届けたい年賀状ですが、遅れてしまった場合でも松の内(1月7日)に出せば失礼に当たらないと言われています。しかしこれを過ぎたら寒中見舞いとするのが一般的です。フランスでは新年の挨拶カードはいつまでに送ればよいのでしょうか。…答えは1月いっぱい!まだ年賀状書きが終わっていないフランス在住のあなた、フランス国内のお友達に書くのであればまだまだ間に合いますよ!
●フランスの正月飾りはどんなもの?
日本ではクリスマスが過ぎると門松やしめ縄を飾り始め、クリスマスから一気にお正月ムードが高まります。フランスではクリスマスが過ぎてもツリーやイルミネーションはそのまま…クリスマスムードをひきずったままお正月を迎えます。ただし、そうは言ってもフランスのお正月飾りがクリスマスツリーというわけではありません!フランスではヤドリギ(gui)という植物が日本で言う門松のようなものに当たります。ヤドリギは神聖な植物とされ伝統的にはこの植物を玄関のドアの上に飾り、この下でキスをすると幸せになれると言われています。このヤドリギ、真珠のような実がついていてとてもかわいらしいのですが毒性のある植物なのでペットや小さなお子さんがいるおうちでは取り扱いに注意しましょう!
●お年玉の相場は?
日本にいた子供の頃はお年玉をもらうのが楽しみでしたが今となってはあげる方の立場に…。しかし、幸いにも(?!)フランスにはお年玉の習慣がありません!とは言ってもフランスではクリスマスに大人にも子供にもプレゼントを用意したりとかなりの出費があるので実際にはどちらが良いのか…分かりませんね!
●静寂?それとも喧騒?
さて、2016年も間もなく終了です。日本では一年の最後に除夜の鐘を聞きながらゆく年を振り返り、心静かに新たな年を迎えます。ところがフランスでは…全くの正反対!友人達とパーティーをしたりして大晦日から新年にかけてはお祭り騒ぎ!新年のカウントダウンが終わった瞬間「Bonne année !(あけましておめでとう!)」と言って周りの人達とビズ(頬と頬を軽く合わせてチュと音を立てる)をします。屋外では車のクラクションも鳴り響きフランスの新年はとても賑やかです。
2016年は皆さんにとってどんな年でしたか。これからやってくる2017年が皆さんにとって希望に満ちた素晴らしい1年となりますよう祈念しております !
ライター:たぬき@フランス