2か月近くにも及ぶ夏休みが終了し、9月から新学期がスタートしたフランス。現地の子供達もそろそろ新しいクラスに慣れてきた頃かと思いきや・・・この国では10月の中旬過ぎから既に秋休みがスタートしています!
フランスでは11月1日はカトリック教の諸聖人の日(Toussain=トゥサン)という祝日です。すべての聖人、殉教者を記念する日でフランスではこの日に菊の花を手にお墓参りをする習慣があります。日本で言うお盆やお彼岸のような感じでしょうか。ちなみに菊の花はお墓に供える花というイメージが強いので、たとえ日本的だと思ってもフランスで招待された際に菊の花を持っていくのは避けるべきです。
フランスの秋休みは“Vacances de la Toussaint”(ヴァカンス・ドゥ・ラ・トゥサン)と呼ばれ、今年は10月19日(水)の全ての授業が終了した時点からスタートし、11月3日(木)からまた学校が始まります。
今年のフランスのトゥサンのヴァカンスは水曜日の夜にスタート。週末ではなく週の真ん中から始まるというこの日程に子供のいるご家庭の親御さんや観光事業関係者からは不満の声が上がっているとか・・・。というのも共働きの家庭では必ずしもこの週の真ん中から始まるヴァカンスに合わせて休暇を取れないということで、学校がない期間に子供をどこに預けるかという問題が出てきます。
また観光事業関係者もヴァカンスの貸し部屋や貸し家は通常土曜日から土曜日までの1週間単位でレンタルするので、週末からヴァカンスが始まるのであれば2週間をフルでレンタルしやすいのに対してこの日程では・・・と不満の声が上がっています。借りる側としても1週間まるまる借りられなければ割高になってしまうので、そうなると10月29日の土曜日から数日間分だけ借りるのは確かに躊躇してしまいます。
少々波乱のスタートとなってしまった2016年のトゥサンのヴァカンスですが、2017年は10月21日、土曜日から始まり11月6日の月曜日から学校が再び始まるというスケジュールなので今年よりはスムーズなスタートがきれそうですね!
ライター:たぬき@フランス