海外生活を始めて外国人と接するなかで自分がいかに日本という国について無知であったかと思う場面に遭遇することがこれまでに何度もありました。その場面というのは決まってフランス人(外国人)が日本についての質問をしてくるときです。
今日はそんな彼らの日本人への質問についていくつか挙げてみたいと思います!
「日本の主な宗教は何教?」
日本では複数の宗教に関する行事が私たちの生活の中に浸透しています。特定の宗教を信仰していなくても神社に初詣に出かけたり教会で結婚式を挙げたりクリスマスにツリーを飾ったり…ということをしている人は珍しくありません。フランスは他国からの移民が多いこともあり様々な文化的バックグラウンドを持つ人たちが共存している国です。日本では宗教や政治についての話題はタブーとされがちですが、フランスでこの質問はいったい何度されたことか!というくらいあります。
「東京(または自分の出身県)の人口はどれくらい?」
日本のどこに行ってみたいかという話になると必ずと言ってよいほどその候補に挙げられるのが東京です。そしてその時によく聞かれるのが東京都の人口についてです。個人的には日本の人口についてはだいたい把握していたものの東京や自分の出身地の人口について聞かれて(言われてみればどれ位なんだろう?)と思い改めて調べてみたことがありました。
「天皇制についてどう思う?」
「天皇は日本人にとってどんな存在なの?」
これらも私が返答に困った質問のひとつです。天皇は日本の象徴なんだ!と答えつつも、日本に天皇が存在する意味についてこの質問をされるまであまり深く考えたことがなかったというのが私の正直な感想です。フランスに天皇制は存在しませんから日本人がどう思っているのか気になる人も結構いるようです。
「日本の学校では清掃の時間があるって本当?」
フランスの学校には清掃員がいるので毎日の清掃は生徒達の役目ではありません。自分達で掃除をするということに慣れていないのか、以前アルバイト先の飲食店で若い研修生を受け入れた際には閉店後にお店の清掃をするように指示すると清掃用具を目の前にして「コレ、どうやって使うのかわかんないんだけど?」という発言が彼の口から飛び出し驚いたこともありました…!
街を歩いていてもポイ捨てをする人がいたり、車の車窓からゴミを外に投げ捨てたりする人を目にすることもしばしばあるこの国、ポイ捨てをする人には(どうせ清掃員が掃除するんだから)という意識があるようです。パリには街を掃除する日本人団体があり話題になったこともありました。
今日ここで挙げたのはほんの一部ですが、フランスに来る前に日本の歴史や文化といったことをもう一度再確認しておくと現地の人との会話も弾んでより多くの友人を作ることにもつながると思います。
ライター:たぬき@フランス