今回はオーストリア・メルクをご紹介します。
私がメルクに到着したのは、もう夜も更けてからでした。宿泊先に到着したらレセプションでアメリカ英語でボディーソープがないと抗議していた男性がいました。話をしてみるとアメリカから来ている旅行者でチェコでレンタカーをしてドイツとオーストリアを周っているとのこと。人口6千人足らずの町でヨーロッパ外から来ている外国人に会う事は滅多にないので、やはりメルクは有名な観光地なのだと実感しました。
オーストリアの田舎ではスーパーも夜6時には閉店して、日曜日は完全に休みということもざらです。ここらへんは、ドイツに似ています。そのため、私はこの日は夕食を食べませんでした。
ちなみに、ドイツではペットボトルに25セントのデポジットがかかりますが、オーストリアではかかりません。また、ドイツでは、路上駐車で進行方向にのみ駐車しますが、オーストリアではどちらの方向にも駐車します。ドイツほど、様々なルールでがんじがらめではなく、少し緩い感じだなという印象を受けました。
さて、有名なメルク修道院ですが、建物と庭園の両方を見学する事ができます。チケット売り場の人は建物から見学して、その後、庭園を見学するように薦めてきます。実はこれが、間違いの元でした。
私が修道院に到着した時は快晴でしたが、建物から出てきた直後から大雨になりました。傘は車の中にあったのですが、建物と駐車場は距離があるので、車に戻ることはやめて、私はずぶ濡れになりながら庭園を見学しました(売店で傘は販売しておらず、貸し出しもやっていません)。メルクのあたりの天気は変化しやすく、インターネットで確認していても確実ではありません。ここを訪れる際は晴れていれば庭園から見学することをお薦めします。
修道院一の見所は図書室です。撮影禁止ですが、ここのフレスコ画は見事で、中世の手書き原稿なども歴史を感じさせます。図書室内には地球儀もあり、北アメリカの形が不自然だったりニュージーランドが存在しなかったりと現在の物とはだいぶ違います。
次回はウィーンをご紹介します。
ライター:白神仁士@オーストリア(ドイツのワーキングホリデービザで旅行中)