ロングステイアドバイザーの白神仁士です。今回はオーストリア第3の都市でありオーバーエスターライヒ州の州都であるリンツを中心にご紹介します。
アドルフ・ヒトラーの故郷がある州の州都でもあるため、彼は大戦後にリンツを都市改造しヒトラポリスに改名する予定でした。
街の中心部はドナウ川の南側に広まっています。私は川の北側の駐車場から歩いて橋を渡ってみました。橋の上から気になったのが、いくつか停泊していた全長、数百メートルはありそうなのに低層な大型船です。結局、この時は船の正体が分からず、後で正体に気づくことになりました。
リンツの観光名所の一つに現代美術アッパーオーストリアセンターがあります。ここは現代アートの美術館です。手を動かすと、それに合わせて木のパネルが動いたりする体験型の展示も多く、鑑賞するだけの美術館は退屈だという方も楽しめるかもしれません。
屋上の展望台からは中心部が見渡せます。人口20万人弱と小さな街ですが、古いので町並みはゴチャゴチャとしています。美術館内部と展望台を見終えた後は、道なりに進んで行くとウルスリネン教会内部に出ます。ド派手な十字架は必見です。
中心部から車で15分ほど走ると丘の上にペストリングベルク教会があり、内部の天井画が美しいです。私は利用しませんでしたが、街の中心部から電車でもアクセス可能なようで駅もありました。
丘の上から眺めるリンツの街は絶景です。比較的、中心部は古い建物が多く、郊外に新しいビルが多いのが分かります。リンツはマリエン大聖堂など規模の大きな大聖堂が多いため、ここのように中心部から離れた場所からも姿形がはっきり見えます。自分の訪れた場所、もしくは、これから訪れる場所を把握するにも適した丘です。
リンツから、修道院で有名な町であるメルクまで高速道路を使わず、川沿いを進むと、いくつもの観光船が川を行き来しているのが見えます。これが、リンツで見かけた長細い大型船の正体でした。私は時間が遅かったので素通りでしたが、小さな町がいくつもあり、今にも崩れそうな歴史を感じさせる建物が川沿いに佇んでいる様子は写真撮影が好きな方にもオススメです。
次回はメルクを中心にご紹介します。
ライター:白神仁士@オーストリア(ドイツのワーキングホリデービザで旅行中)