皆さんは“南仏”と聞くと何を思い浮かべますか？ 地中海の青い海、光り輝く太陽、それともラベンダー畑？ でも、そもそも南仏とはどこを指すのでしょうか？
フランスでは南仏というとその名の通りフランスの南部全域、つまりスペイン寄りのフランス南西部も南フランスとされますが、日本人の感覚では南仏というと、もっぱらフランス南東部のプロヴァンス＝アルプ＝コート・ダジュール地域圏のことを指すことが多いように思います。
この地域はPACA（Provence-Alpes-Côte d’Azur）と略され以下の6つの県から成っています。
・ブッシュ＝デュ＝ローヌ県…マルセイユやエクス＝アン＝プロヴァンス、アルルといった日本人観光客に人気のある街がいくつもあります。
・ヴォクリューズ県…アヴィニョンの歴史地区、オランジュのローマ遺跡といった世界遺産があることで有名です。
・ヴァール県…様々な映画の舞台にもなったリゾート地、サントロペがあります。
・アルプ・マリティーム県…ニースやカンヌ、マントン等日本人観光客に人気のスポットが沢山あります！
・オート＝アルプ県…山岳地帯が多く、冬は多くのスキー客で賑わいます。
・アルプ＝ド＝オート＝プロバンス県…フランス国内でも人口密度が低い県で、日本人に人気のあるコスメブランド、ロクシタンの工場があるマノスクがあります。
ニースやカンヌ、マルセイユといった海岸付近の県の観光地はあまりにも有名なところが多く、ガイドブック等でも必ずと言ってよいほど取り上げられているので、ここでは日本人のワーキングホリデーメーカーや観光客がまだそれほど多くないアルプ＝ド＝オート＝プロバンス県のお勧めスポット、ヴェルドン渓谷とその周辺の街についてお話ししたいと思います！
ヴェルドン渓谷はフランス版グランドキャニオンで、ニースやエクスからは車で約２時間のところにあります。大渓谷の美しさはもちろんですがこの地域に来るとその豊かな自然や美しい風景に癒されること間違いなしです！
公共の交通機関ではアクセスしにくいので日本人観光客の姿はあまり見かけませんが、なぜか日本人ではないアジア人の姿をこの界隈の小さな村で結構見かけます。（こんな所まで観光に来るなんて結構な通な人達だな）と感心していたのですが、つい最近この謎が解けたのです！
・・・では、この続きは次回！
たぬき＠フランス
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