フランスは、テロ事件のことにナーバスになっています。昨年のフランスのテロに関係がある犯人は、隣の国のベルギーに潜伏しているようで、フランスとベルギーの警察が協力しながら、容疑者を調べたり、捕まえている状態です。
難民の中や他国から帰国するフランス人の中にもテロリストがいる可能性もあり、国内で極秘に警察が調べているようです。昨年から、何件もの国内のテロ未遂を警察は防いでいます。
フランスの警察は日本の警察と違ってテロや麻薬等の社会的な大事件に忙しく、日本の警察のように民間の事件まで手がまわりません。そのため日本の警察のように親切ではなく、怒られることもあります。見た目もかなりの威圧感のある服装をしています。警察がいる場合は、お邪魔にならないようにして、よっぽどでない限り自分の身は自分で守るしかありません。
フランスのテロ事件の後、自分の住んでいる方向にテロが逃げてくることが何回かあり、世界的なニュースで報道されたテレビを見た後に朝から警察のサイレンがたくさん聞こえて来ることもありました。事件後、パリの最初のテロ犯に道で会ってしまった人も身近にいます。
いつ運悪く、テロに遭遇するか誰も分かりません。ニュースは、テロの指名手配犯の顔写真も出るので、いつもチェックした方が良いと思います。
フランスでは、あちこちに政府から、テロにあった場合の注意書きの紙が貼られています。
テロがいる場所が分かったら、人に知らせる。その場から逃げる。テロが側にいる場合は携帯等の音が鳴る物を止める、逃げる部屋があれば鍵や家具で入り口をテロが入れないようにする等、様々な項目が書かれています。
特に日本人が気をつけたいのは、テロから逃れて警察に逃げ込む場合、警察に過って撃たれないように「一般市民です」と手を挙げて警察に近づくことです。一度、きちんと注意書きは読んだ方が良いと思います。
パリのテロ事件の後に、用事があっていつものように自分の街を歩いていたら、私の3mぐらい手前の場所で、テロの真似なのか?爆竹を爆発させたバカな外国人がいました。街を歩いてる人や周辺の店の人も出て来て、場が騒然となりました。
テロかもしれない、どうしよう・・・と、かなりの恐怖を感じました。私は急いでレストランの人の側に逃げ呆然と固まってしまいましたが、レストランの人が「テロではない。だいじょうぶだ」と私に何度も声をかけてくれたので安心できました。その場に、警察はいませんでした。
日本より、外国では、いつ危険なことが、自分の目の前で起きるかわからないということを、身を持って感じた出来事でした。
時々、フランス政府が日本の大使館にテロの危険性がある情報を流すことがあるらしく、最近、「この周辺には、なるべく行かないように」といったメールが来るようになりました。こうした情報には注意しておいた方が良いでしよう。自分の居場所も大使館に事前登録しましよう。
(http://www.fr.emb-japan.go.jp/jp/special/etc/anzen.html)
Miyabi@フランス