今日はフランスで車の運転をする際の基本情報についてお話します。
ワーホリビザでフランス滞在中に車の運転をするには有効な日本の運転免許証に加え、その仏語翻訳の2点を携帯することが義務付けられています。学生ビザでフランスに滞在する場合にもこのルールが適用されます。
一方、上記のケース(ワーホリ、学生)以外の一般長期滞在者については居住地の県庁もしくは支庁で日本の運転免許証をフランスの運転免許証に切り替える必要があります。申請書類についてはご自身の居住地の申請先で確認してください。(私はネットで調べた書類を用意していきましたが一部相違していたために出直しになってしまった経験があるので…) また、フランスに入国後1年が経過するとフランスの運転免許への切り替え申請ができなくなるので注意が必要です。つまり、期限内にこの申請を行わないとフランスで自動車学校に通って一からやり直しすることになり莫大な費用と時間がかかって大変なことになります!
さて、実際にフランスで運転をする際にはある程度の交通ルールも知っておく必要があります。在仏日本大使館のホームページ等に一部説明がありますので事前に確認しておくことをお勧めします。また、私達日本人にとってはあまり馴染みのない左ハンドルの車で右側通行という条件で運転をしなくてはならないうえに、フランスのたいていの車はマニュアル車だということも付け加えておきます。オートマ車は数が少ないので日本でオートマ車限定の運転免許を取得していた私は(義務ではありませんが練習のために)自動車学校で何時間か運転講習を受け、現在ではマニュアル車を運転しています。
運転免許証を持っていない方については、フランスには運転免許証不要の小型自動車というものが存在します。時速45キロメートル以下で走行しなければならないので高速道路は走れませんが、1988年1月1日以前に生まれた人であればこのタイプの自動車を運転免許証無しで運転できることになっています。これ以降に生まれた人でもスクーターの免許があれば14歳から運転可能です。
フランス生まれのこの小型自動車、若年層でも気軽にアクセスできるので人気が上昇中だと報道されているのをテレビで見ましたが15歳の誕生日を迎えたばかりの男の子がなかなか慣れた手つきで運転している様子、これとは逆に20代の若い女性が自動車の運転免許試験になかなか合格できず、結局彼女はこの免許証不要小型自動車に落ち着いたという例も紹介されていました。個人的には14歳という若さで自動車の運転が可能ということもさることながら、運転免許に合格できない人(つまり運転技能、もしくは交通法規等の知識不足の人)が普通に路上を運転しているのかと思うと少々不安を覚えたというのが正直な感想です・・・。
実際にフランスで運転をしていると周りの車、オートバイだけでなく信号無視をする歩行者等にも注意しなくてはいけないので日本での運転以上に気を遣うかと思います。事故のないよう細心の注意を払ってフランスでのドライブを楽しんでくださいね!
たぬき@フランス