デンマークに住んでいるとかなりの頻度でお世話になるスーパーマーケット。行けばついつい何か買ってしまうんで、毎日は行かないようにしているんですが。そんなデンマーク生活に密着しているスーパーマーケットでの光景から、今回はデンマーク人のモラルを探ってみたいと思います。

まず初めてデンマークのスーパーに入って驚くことが、列に並んでいる時に買い物かごをみな蹴って前に進んでいくこと(!)。デンマークに来たばかりの日本人が必ず眉をひそめること間違いなしのこの行為、なんと若い人だけでなくデンマークの老若男女問わずみんなに見られる光景です。

食べ物が入っているカゴを足で蹴るなんて論外!と日本人なら思ってしまいますよね。初めは私も『なんて行儀が悪いんだ!』と驚いていたんですが、しばらくすると自然についてしまう悪い癖。せめて日本に帰った時には出さないようにしたいものです…。

陳列棚にある放置商品も結構あります。放置せずにレジの人に生鮮食品を『やっぱり買わない』と返却したのはいいものの、冷蔵物であるにも関わらずレジ係によってレジ横にかなり長い時間放置され、挙げ句の果てにまた冷蔵庫に何食わぬ顔で戻されてしまうという…。床に一度でも落ちた生鮮物も構わずもとに戻されます。潔癖気味な人なら退いてしまう行為ですよね。

このレジ係も愛想がないったらありゃしない。アメリカやオーストラリアなどでは形だけでも『ハイ!元気?』などと聞いてくれるものですが、デンマークのスーパーでは基本仏頂面です。値段とレシートの有無を聞く以外には無駄口は一切叩きません。

レジ係が座っているだけでも初めは『へえ〜…』と思ったものですが、それに加えてガムをかんでいたりジュースを飲んでいたり。まあこれも今では全く気にならなくなりましたが、フレンドリーな国から来たばかりの当初はデンマークのレジ係のあまりの愛想のなさに面食らったものです。

とはいえ長い列にて待つデンマーク人の忍耐力は、なんでもスムーズに済むことに慣れてしまっている日本人からすると驚きの我慢強さです。これは電車やバスなどが時間通りに来ないケースが多く、待つこと自体にデンマーク人が慣れているからだと思います。

レジ係も『速く仕事をさばく』ということに全く焦点を置いていないので、長蛇の列を全く気にせずマイペースでレジを打つレジ係を見るとイライラしてしまうシーンが多いのですが。こういう場合デンマーク人は文句を言うことも全くなく、おとなしく自分の順番が来るのを待つ人がほとんどです。

スーパーマーケットひとつ取っても見えてくる性質。国ごとに違いが見えて、面白いですね。

ruru@デンマーク


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