デンマークに来たころ、「平等である」ことを肌で感じたことを今でも良くおぼえています。
知的障害者といわれる青年たちの遠足に出くわしたことがあるのです。日本だったら、大声をいきなり出されたり、いきなり手を握られたりする行為に戸惑い、避けて通る人が多いですが、ここでは違ったのです。
誰もが話しかけ、一緒に笑っていたのです。そうかと思うと、テレビのインタビュアーがダウン症の男の子。そのテレビの話題は翌日仕事場で持ちきりだったし。心が豊かだなあとはじめてのカルチャーショックでした。
そして、次は子どもは年老いた親を面倒をみるという常識がないこと。一人で生活できれば、80歳でも90歳でも一人でアパートに住んでいるんです。そして、週に一度ぐらい子どもがたずねてきて、お茶をしながら、話をし、そして子どもはまた自分の家に帰っていく。面倒をみないというと語弊があるかもしれませんね。同居をしないといった方がいいのかもしれません。
18歳になったら、ほとんどの子どもが自立して親元を離れていきますが、その前に中学校卒業時点で、efterskoleという全寮制の学校に1年いく子も多いので、日本よりも自立心が早くに養われているのかもしれませんね。
余暇を楽しむのも、日本人の価値観とはかなり違うように思います。日本では有給休暇があっても、周りの雰囲気とかで、なかなか取れませんよね。夏休みだってお盆休みのときぐらい。
でも、デンマーク人はほとんどに人が3週間の夏休み、2週間の冬休みを必ずとります。子どものいる人は子どもの休みに合わせてとりますが、子どもが成人した人、まだ若い人たちは、トップシーズンを避けて休暇をとり、海外旅行をしたりして十分リフレッシュします。
みんながきちんと休みを取るから、白い目で見られることなんて絶対ありません。でも、普段、忙しいとちょっとかぜひいたぐらいだと、がんばって仕事にいっちゃう日本人にしてみれば、涼しい顔して忙しくても何でも権利は権利として平気で休んじゃうデンマーク人にはちょっと腹が立つのが本音・・
皆さんも、カルチャーショックに悩んでいますか??
nao@でんまーく