130112_france「Ce n’est pas grave.」(たいしたことないよ、問題ない、気にしなくていいよ)

これはフランスに来たら必ず耳にする魔法のようなフレーズです!何故魔法のようなフレーズかって?それは、この言葉ひとつで片付けられちゃうことが沢山あるからです!

実際にはC’est pas grave.と短縮して言われることの方が多いのですが、フランスではこの言葉が象徴するように何に対しても大らかなフランス人の価値観に驚かされることもしばしばです。

道を歩いていて誰かとぶつかってしまった時、こちらが「あ、すみません」と言うとよくこの言葉が返ってきます。また、何か忘れ物をしてしまったときなども「C’est pas grave、次回持って来てくれればいいよ」という具合でとにかく日常生活でよく使われる表現です。

しかし、たとえフランス人が「C’est pas grave.」と言って片付けてしまっても、日本人の私としては(え?!大したことないって言ってるけど、これって大したことあるでしょ?!)と思わずはいられない場面に遭遇することも結構あるのが現実です。

例えば職場の研修生のA君が今日も遅刻、そこでA君に「遅刻するならするで事前に連絡とかできないの?上司の電話番号知ってるでしょ?」と言うと「C’est pas grave!今日はいつもより(遅刻した分の時間)15分遅く仕事をきりあげるから」と言うのです!

遅刻しておいて反省するどころか自分で大したことないよと言ってのけてしまうなんて、なんというツワモノだと思ったのも束の間で、もっとビックリしたのが上司のお言葉!この出来事を報告すると「C’est pas grave. 彼はまだ若いから」と言うではありませんか!日本ではビジネスの場での遅刻は信頼だけでなく仕事を失う恐れさえもあるというのに、若いから遅刻が許されるなんていうお話は聞いたことがありませんけど?!と言いたくなってしまいます。

また、あるお店でお買い物をしていたときのこと、履歴書を持った青年がお店の責任者に会いに来た場面に遭遇したのですが、そのときに簡単な面接をしながら責任者の方が「1、2回の遅刻ならね、まだC’est pas grave(たいしたことない)だけど、それ以上はね…」と言っていたのが耳に入り、採用する前からそんなこと言うのってどうなの?!と思ったものです。

よく言えばフランス人は大らかで細かいことは気にしないと言えるのかもしれませんがこの感覚の違いには戸惑うこともあるのが正直なところです。

フランスで生活する際にはこの言葉の通り、今ではあまり細かいことは気にせずに「C’est pas grave.」の精神でいる方が多くのストレスを抱えずにすむ一種の術なのかなとも思っています。

※語弊のないよう付け加えておきますが、フランス(特に南仏)では遅刻に寛容であっても、もちろん仕事に遅刻してよいという訳ではありません!

たぬき@フランス


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