デンマークではイースターの7週間前にFastelavn(フェステラウン)という伝統行事が行われます。
昔は「魔女の使い」と思われていた黒猫を生きたままタルの中に入れて、その樽が壊れるまで叩いたそうですが、現在はもちろん黒猫は入っていません。そして、子供の大好きなイベントとなって毎年楽しまれています。

子供達は思い思いの仮装をし、そして順番に樽を叩きます。樽を割った人が猫の王様、猫の女王様となり、一日王冠を頭につけて過ごします。樽の中にはたくさんのお菓子が詰まっているので、みんなでそのお菓子を分けます。
このイベントは、学校や学童のほか、ショッピングセンターなどでも行われるので、子供達は毎年張りきって樽をたたきます。それとは別にfastelavnsbollerという菓子パンもこのあともらって楽しいひと時を過ごします。

Fastelavnsbollerは、丸いパンの中にバニラクリームやマジパンクリーム、カスタードクリームなどが入っていて、上にはチョコレートクリームやラズベリーなどのアイシングがされたものが伝統的なもの。ですが最近ではあのアンデルセンベーカリーのFastelavnbollerが人気なのです。
このお店はデンマーク人の間でも話題のようで、新聞記事にもなりました。ですから近年、Fastelavnの時期になるとお店の前には長蛇の列ができるほど。
伝統的なものとは見た目も全く違うし、ゆずクリームや抹茶クリームが使われているので、日本人には余計に魅力的です。でもそこはアンデルセン。ちょっとお高めなのは承知ですが、1個62kr(約1270円)。うーん、と考えてしまうかもしれませんが、一度はお試しください。今年のFastelavnは2月19日です。

おっと、子供たちがお菓子をねだりに訪ねてくるかもしれないので、お菓子を用意しておいてくださいね。
今では、ハロウィンの時に子供達がお菓子集めに来るのが当たり前になりましたが、今までは、Fastelavnの時に子供たちが来るのが普通でした。

ライター:nao@でんまーく


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