一昨年までは、日本からの荷物は普通に受け取れていました。ですが昨年(2021年)7月にEUが、EU圏外からのネットショッピングの消費税を徴収するための新しいルールを作り、日本から届く荷物が今までのように(金額的に)ありがたくなくなってしまいました。というのも、荷物を受け取る際に輸入税と関税を払わないと受け取ることができないのです。
まずは請求書が届き、支払いを済ませると自宅まで届けてくれます。ただ、支払いまで10日以上かかると送り返される可能性があるというから、急がなくてはいけません。ちなみに1150kr以上の商品だと関税もかかるそうです。というわけで、3ヶ月に一度はお助け便が届いていましたが、もう日本からの荷物は送ってもらわないことにしました。
さて、デンマークの郵便事情は、他の国と同様に電子化が進んでいるため、手紙はほとんどなく、小包などが主流です。もちろんネットショッピングは今では欠かせませんね。従来は荷物の送配といえば郵便局でしたが、ネットショッピングなどの利用者が増えたため、今では民間の配送業者の方が郵便局より利用されています。というのも、日本のように集配サービスがあるのです。
これは、とても助かります。ただ、コストを安くするため、配達先はそれぞれの家ではなく、町のスーパーやキオスクなどに配達され、そこへ受け取りに行くという場合が多いシステムです。一方で配送料も郵便局より若干安めです。
この民間業者を利用する場合もそうですが、日本などへ小包を郵便局から送る場合、手書きの宛名はほぼ使われなくなりました。手続きの際にはオンラインで、宛名と送り主を書き込み、それを印刷して小包に貼ればいいように印刷用のイメージも出てきます。支払いもオンラインです。
歳を召された方はこのオンライン化に対応できているのかと不安になるのですが、デンマークのお年寄り、とても達者に使いこなしています。
ライター:nao@でんまーく