デンマークで病気にかかったら・・・そもそも海外で病気にかかってしまったら、気が滅入っているところに、さらに追い打ちをかけるようで、余計病気が悪くなりそうです。でも、デンマークでは外国人でも無料で医療が受けられる国なのです。
デンマークに入国し、cpr番号の申請をする際にホームドクターの登録を聞かれます。そしてそのcprカードが届くと、病気になってもひとまず安心。
ひとまず安心なわけ・・・
具合が悪くなって、すぐに病院に駆けつけて、お医者さんに見てもらえる生活に慣れている日本人は、きっとデンマークのシステムにイライラするかもしれません。というのは、具合が悪くなったら、まずはホームドクターに電話をします。そして、症状を伝えますが、その症状によっては、1週間後の予約になってしまうことは珍しくないのです。しかも風邪やインフルエンザなどでは、診てもらえません。家でゆっくりハーブティーを飲んで寝なさいとぐらいしか言われません。え?って思いますよね。ですが、デンマークは基本的に、
・無駄な検査はしない
・不必要な薬は与えない
・必要な時のみ専門医に頼る
というわけで、病院へは直接行くことができません。
まずは、ホームドクターが診て、これは?という時に病院の紹介状をもらい、というよりcprナンバーにより、ドクターから病院へ連絡が行き、病院から来院日のお知らせがきます。ただし、これも症状によっては、1年待つこともあったり。。。というわけで、個人経営の病院へは行く人も少なくありません。
その場合はもちろん有料ですが、かけている保険によっては、一部支払ってくれる場合もあります。
ホームドクターの営業時間外に怪我をしたり、急に具合が悪くなった場合は、緊急病院を利用できますが、まずは電話連絡が必要です。そして、そこでも何時何分にきなさいと時間指定されます。結局ここでもすぐには診てもらえることはまずないのでが、それでも緊急ですので、その日のうちには診てもらえますのでご安心を。
乳がん、子宮がん検診は、数年に1度検査があります。これは個人宛にお知らせがきて、ホームドクターのところに検査に行き、後日自分で結果を聞くためにドクターに電話をしますが、陽性であれば連絡があります。その後、再検査の日時、治療方法などを相談しながら決めていきます。
いずれにせよ、無料の医療制度のカラクリを理解する必要はありますが、ひとまず安心なのです。
ライター:nao@でんまーく