コロナ規制が無くなったデンマークですので、ワーホリや留学生としてデンマークに渡航する人も復活ですね。
さて、デンマークへワーキングホリデー制度を使って来られる方は、folkehøjskole(フォルケホイスコーレ)と呼ばれる、国民高等学校に入学する人が多いです。この学校は、入学試験もなければ、卒業試験もありません。ですから資格が取れる学校ではありませんが、さまざまなことが学べます。
デンマーク国内には約80校ほどあり、デンマーク人はもちろん諸外国からたくさんの人が集まってきます。その学校にも、若い人に人気の学校、年齢層が高い人に人気の学校といろいろあり、人文系・芸術系・体育系の3種類に大きく分けられます。
人文系は哲学、文学、心理学、ジャーナリズムを学ぶことができます。芸術系は、絵画、陶芸、アート、建築、プロダクトデイザイン、テキスタイルデザイン、グラフィックデザイン、映画、写真などを学ぶことができます。
体育系は、サッカー、体操、水泳、カヌー、ヨット、陸上など、多種多様なスポーツを学ぶことができます。そして一部の学校には、外国人のためにデンマーク語とデンマークの社会・文化について学ぶコースが用意されているので、趣味を深めると同時に語学を身につけながら、共同生活にて社会性も豊かになるという、メリットの多い選択肢の一つです。
ワーキングホリデーは、働きながら現地の生活をエンジョイできるシステムですが、デンマークで仕事を探すのは、かなり困難と言えます。もちろん、観光客が帰ってきましたので、日本食レストランなどのアルバイトはいつも募集しているようですが、せっかくのチャンスなのに、日本人社会だけで過ごすのはもったいないですよね。ですから、folkehøjskoleでデンマーク人と一緒に学ぶのは、とても素敵なチャンスだと思います。しかも魅力的なのは、年齢を問わないこと。デンマークでは、何歳になってもいろんなことにチャレンジできる国なのです。
一度は教員になったけど、大工になりたいという30代半ばの女性でも、教員をやめ、大工になるための学校に通いなおしたり、全く別のジャンルの職業にチャレンジできる国なのです。
人生は一度きり。やりたいことをやらなければ損しちゃいます。夢の実現、人生を豊かにするためにもフォルケホイスコーレは、イチオシです。
ライター:nao@でんまーく