現在のデンマークの国土面積は、約400もの島々の合計で、北海道の半分ぐらいの大きさ、約43000㎢です。そして実はこの面積に確定したのは、たったの100年ほど前なのです。
大昔のヴァイキング時代は、ノルウェーやスウェーデンを従え、北海帝国と呼ばれていました。また、イングランドやアイスランドも従えていた大国でした。一時は世界で一番大きな国だったのですが、たびたびの戦争でどんどん小さくなり、今の大きさになったというわけです。
ドイツとの国境も幾度と変わっています。そのため、現在の北ドイツに住むドイツ人の苗字がデンマークの苗字ということも起きています。
ところで大昔からドイツがデンマークの王位について仕切ろうと、たびたび企んでいたことと、第二次世界大戦時にドイツに占領されたため、デンマーク人はドイツ人が嫌いなよう。21世紀になった今でも、サッカーのヨーロッパ選手権などで対戦すると、お互いめちゃくちゃ言い合います。
同じようにデンマーク人はスウェーデン人も嫌い。彼らとはどうやら宿敵なのだそう。
とは言え、背に腹は変えられません。スウェーデンはデンマークより物価が安いのに、アルコールはかなり高いので、スウェーデン人はデンマークにビールを買いに来ます。そして、デンマーク人は、さらに安いドイツへビールを買いに行くのです・笑。そしてお互いを嫌いだと言いながらも、違う自然を求めて、ドイツやスウェーデンで休暇を過ごします。別荘を持っている人も少なくないのです。
スカンジナビア航空やNordea銀行のように国を跨った企業も多くあります。
いつの日か、お互いが認め合って、自分の隣国が好き！と言える日が来るのでしょうか。
ライター：nao＠でんまーく
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