もう皆さんご存知でしょうが、デンマークという小さな国ですがデジタル先進国です。約40年ほど前からdankortと呼ばれるデビットカードが使われ始めました。このdankortはスーパー等で、現金を引き出すことができるキャッシュアウトのシステムも兼ねているのです。
そして、月日が経ち2013年にはmobilpayというスマホ決済アプリが登場。そして、dankortもアプリとなって使用できるようになったので、お財布要らず。Sundhedskortetとよばれる保険証、コロナパス、運転免許証(デンマークパスポート保持者のみ)等、全てアプリとなってスマホで全てがすんでしまいます。
なんでもかんでもアプリで大丈夫?と不安になりますが、NemIDというデジタルIDとスマホアプリを使った認証システムで、個人情報がしっかりと管理されています。
市役所関連の手続き、銀行のモバイルバンキング、病院の予約、ワクチン接種証明、オンライン図書館へのアクセスなど、様々なサービスにログインでき、あらゆるものがオンライン上で手続きできるのです。そして、現在このNemIDからMitIDという次世代デジタル認証基盤へと移行中。これは、セキュリティ技術がより新しくなり、安全性が高まるということです。
スマホ一台でことが全てすんでしまうデンマークですから、セキュリティ強化は大変心強いですよね。これ以上、何が便利になるのか。。。想像もつきません。

デジタルだけではありません。再生可能エネルギーに関しても一歩先を進んでいます。
大晦日の女王のスピーチにもあったように、グリーン燃料の開発と二酸化炭素の回収システムに注目されます。このプロジェクトには、エネルギー関連会社はもとより、空港、航空会社、海運会社や運輸物流会社など、さまざまな分野の企業が協力しています。
まずは、水電解プラントを建設して、2030年までに毎年25万トン以上のグリーン燃料を輸送機械へ供給することを目標としていて、これが完成すれば、自動車約42万5千台分のCO2を削減できるそうです。
バス会社や大型トラックには水素、mærskの船舶にはエタノール、スカンジナビア航空機にはクリーン燃料が供給されます。必要な電力は、ボーンホルム等沖の洋上風力発電所で生成されます。
デンマークは原子力を一切使っていないので、これらのプロジェクトがさらに進めやすいとも言えます。また、デンマークは何十年も前からバイオマスをエネルギー生産に活用しています。酪農国ならではの莫大な農業廃棄物や木屑などの有機廃棄物をクリーンエネルギーに再生します。

新型コロナウイルス感染症により、経済的な打撃を受けている中、プロジェクト参加企業は、この取り組みが産業の脱炭素化を進め、デンマーク経済を活性化させると考えています。
コロナ禍での失業者への職場の提供と同時に環境問題にも向き合うプロジェクトを国全体でバックアップしているのです。

ライター:nao@でんまーく


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