ドイツの医療制度については、皆さんも一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。
ホームドクター制度を導入しており、医療費は基本無料です。一般的に体調を崩した場合、すぐに内科や整形外科へ行くのではなく、まずかかりつけ医に向かいます。かかりつけ医では、あらゆる症状を相談し、処方箋や病欠届けをもらうことが出来ます。また、主治医の判断で専門医へ紹介されることもあります。(婦人科定期検診や視力検査等、かかりつけ医を介さない場合も有り)
さて、先に医療費は基本無料と書きましたが、ドイツでは公的医療保険や税金を納めている場合、診察費や手術費は全額補償されます。プライベート保険や特別な治療、薬によってはお金がかかる場合もありますが、お医者さんに行くのは無料で、薬代もそれほど高くはありません。なんて素晴らしいシステムだと思いませんか(笑)? 筆者もその一人で、現にドイツで何度もお医者さんに行き、手術も経験していますが、費用は驚くほどかかりません! さらに病欠の際も給与が出るので生活にも困りません!
ですが大変なことも。それは予約です。
あらかじめ予約しないと診察してもらえない病院が多く、病院毎に必ず確認しなければなりません。また病院によっては数カ月も予約がとれない場合もあります・・・信じられない話ですが、珍しいことではありません。ですから体調がすぐれない場合にはすぐに他の病院を探すのが賢明でしょう。また、予約時間通りに行ってもさらに数時間待たされてしまう場合があるので、その日のスケジュールは余裕を持っておく必要があります。
歯科医においては、公的健康保険保証での虫歯治療の詰め物はセメントです(笑)。もちろん全額補償ですが、日本のようなクオリティーを求めるならば、追加料金が発生し、高額です! そのため筆者は、歯科医に限ってプライベート保険に入っています。
さて、ワーホリで渡独する際は、その条件として、医療保険および賠償責任保険加入が義務付けられています。したがって万が一病気になったとしてもひとまず安心。医療技術も高く、英語も通じます。体調を崩した時は近くのかかりつけ医をネット検索して、電話か直接出向き診察可能か聞いてみましょう。
ワーホリの場合、治療費は一旦立て替え、後日、保険会社に申請し振込手続きとなる場合が多いので少し面倒ですが、背に腹は代えられません! ドイツでは、健康衛生面において心配なく快適に過ごすことができますよ。
ライター:yodan@ドイツ