リトアニアへ行く前に言語について心配に思う人は、きっと多いのではないでしょうか。筆者もその1人でした。

リトアニアの公用語は、リトアニア語。若い人は英語を話せる割合が高いものの、年齢が上がるにつれて英語ではなくロシア語話者が多くなります。
実際、大きな町の中心部周辺で暮らす分には、英語だけでもあまり問題ないでしょう。しかしセントラルエリアを少し外れると、途端に英語が通じない場面にしばしば遭遇します。郵便局のスタッフやバスの運転手さんは、場所にかかわらず英語が通じない率が非常に高いので、やはり最低限のリトアニア語を理解できるほうが無難です。

前提として、リトアニア語は「世界で最も古い言語」のひとつといわれるほど。完全な習得が困難だという認識はリトアニア人にもあるようです。そのため、外国人に完璧なリトアニア語を求める人は少ないですが、それでもやはり簡単なリトアニア語を覚えておくと、暮らしの中では何かと役に立つものですよ。

さて、日本を出る前にできるリトアニア語学習として、筆者は「基本的な文法・挨拶を学ぶ」と「とにかくリトアニア語を聴いて慣れる」ということを実践しました。
英語は日本語の教材が豊富にありますが、リトアニア語ともなれば選択肢がかなり狭まるもの。
そこで、筆者が文法を理解するため実際に使用していたのは、日本語のリトアニア語文法書と、Mondlyという言語アプリです。特にアプリは簡単なクイズ形式で楽しく学べるため、毎日5分ほどで気軽に勉強できますよ。

同時並行で実践していたのは、ラジオ・Podcast番組の聴き流し。最初からこれを行なう目的は「文章を理解するため」ではなく「リトアニア語のリズムに慣れるため」なので、分からない単語のほうが多くても気にせず聴き続けるようにしていました。
こちらも選択肢は少ないのですが、リトアニアの国営メディアLRTを中心に、ニュースやトーク番組がSpotifyなどを通して無料で聴けます。
ほかにも、もっと気軽に聴くのであれば、リトアニア語の歌を探してみるといいかもしれませんね。
余談ですが、リトアニアの伝統的な合唱スタイル・Sutartinės(スタルティネス)は、聴いていると不思議と癒されますよ。ぜひ探してみて下さい。

以上のことを、出発の2か月ほど前から少しずつ継続していました。現在の生活で、友人知人と話すときは英語ベースですが、買い物や郵便局でのやり取りは、できるだけリトアニア語を使うようにしています(そもそも英語が通じないパターンが多いからなのですが)。
効果のほどは分かりませんが、少なくとも言葉に慣れて簡単な言葉を話せるようになっておくことで、シャイなリトアニア人の警戒心を解くことはある程度可能ですし、何よりも自分のリトアニア語が通じたときの喜びはひとしおですよ。

ライター:のり@リトアニア
自然と手仕事を愛する人。”sumiyas”という屋号でライター、草木染、編み物などをやっています。
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