もう長いことデンマークに住んでいるせいか、どこから来たの?と聞かれることはあまりなくなりましたが、昔はよく中国人?と聞かれました。アジア系の顔=中国といった感覚だったのでしょうか。たまに、グリーンランド人?とも聞かれました。そしてその質問には即座に「日本!」と答えた記憶があります。
その頃は、日本といえばトヨタ、ニンテンドー、そして次に聞かれるのが、「空手できる?」でした。空手?何で空手?とこちらが聞きたいくらい。ですが、そのわけは、ちょうどその頃空手が流行り出したからでした。今年は空手がオリンピック種目に採用されて注目されたようなので、日本でも流行っているのかもしれませんが、その頃は空手をやる人はちょっと怖い人みたいな偏見があったような気が。。。 あとは、瓦を手で割るのをテレビで見たことがあるくらいしか知りませんでした。
でも、普及活動をとても頑張っていたようで、ヨーロッパではかなり流行り、今でも人気のあるスポーツとして、空手は子供たちの習い事の一つになっているようです。
そして、次にデンマーク人が口にするのが、「あんじんさん、わかります!」 へ???なになに?あんじんさんって?
やはり、当時、多分再放送なんだと思われますが、『将軍』というテレビドラマが流行っていたそうです。内容は、戦乱の世が終わった1600年ごろの日本が舞台で、1人の漂着したイギリス航海士が旗本になっていく過程を描いた作品なのですが、そのイギリス人が喋る日本語が、「あんじんさん、わかります」で、日本から来たというと、「はい、わかります!」とよく言われたものでした。
そしてここ最近デンマーク人に聞かれること。他国でも皆さんも同じだと思いますが、「寿司作れる?」
お寿司は、お寿司屋さんに注文するか、回転寿司に行く、小僧寿しやスーパーで買ってくるのが普通で、自宅で寿司を握るなんて、したことありません。巻き寿司ぐらいは、母も作ってくれたことがありますが。。。
そして、揃って、「え?日本人なのに?」という顔をされます。ですから、デンマークに暮らしている日本人の方は、必要に迫られて?というわけではありませんが、お寿司を握るのだと思います。
私も、見様見真似で数回持ち寄りパーティーに持って行きました。すると、みんな、「待ってました!」というように、飛びついて食べてくれるので、嬉しいですよね。
今、デンマークでは寿司ブーム。寿司と言っても、裏巻き、カリフォルニアロールがほとんどで、とびこが綺麗に散らしてあったり、細くマヨネーズがかかっていたりと、見た目がカラフルなお寿司です。伝統的な寿司とは別に、モダンな寿司を逆に学ばなければいけませんね。
さて、お寿司の次は何が流行るのでしょうか。。。
ライター:nao@でんまーく