リトアニアで人気のスポーツをご存じですか?
実は、リトアニアではバスケットボールがとても盛んで、「第二の宗教」とまで呼ばれています。アパート・家の中庭には、そこらじゅうにバスケットゴールや小さな練習コートが見られるほど。しかし今年のオリンピックに向けた予選では、バスケ男子代表がまさかの敗退。東京での晴れ舞台を期待していたバスケファンたちが五輪のテレビ放送を観るチャンスは、あまり多くないかもしれません。
ちなみに、リトアニアから出場する選手団は、総勢45名。その中には、水泳の男性選手や、近代五種の女性選手など、メダル候補も何人かいたようですが、国民みんなが五輪に注目している!というほどではなさそうです。

そもそもリトアニアで五輪への盛り上がりがあったのか?といえば、リトアニアに暮らし、現地の報道を目にする限り、正直はじめからそうでもなかったのではないかな、と感じています。街の広告板やバス停に貼られていたポスターは、オリンピックが開催期間中であるはずの今、既にほとんど撤去されてなくなっていました。場所によるのかもしれませんが、うちの周りではもう見かけません。
つい先日、中央駅付近で見かけることができましたが、同時期に開催されるほかのスポーツイベントや、市のお祭り広告と並んでいることも。全体的に、それほど推しイベントではない印象です。

それに、なんといってもリトアニアは今、夏が終わりを迎える時期。貴重で短い夏を満喫すべく、みんなが外へ出かけます。家にこもってテレビを見る時間があったら、すこしでも森や海へおいしい空気を求めて旅行するでしょう。
とはいえ、小さな国の選手がメダルを取った暁には、きっと国内で注目の的となるに違いありません。それほどリトアニア人たちは、自分たちの国に誇りを持っているのです。

ライター:のり@リトアニア
自然と手仕事を愛する人。”sumiyas”という屋号でライター、草木染、編み物などをやっています。
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