リトアニアに来てから、ときどきオンラインで買い物をする機会があります。普段、ものをあまり持たないようにしている筆者ですが、最近購入してよかったアイテムは「本」。
右の小さいほうは、編み物の本。左の大きなテキストブックは、リトアニア語の学習本です。
「編み物の本」は、たまたま見つけたオンラインショップで安くなっていたので、今がチャンス!と思い購入。
そもそも筆者がリトアニアに来た理由のひとつは「現地の手仕事に触れる」こと。前々からお気に入りの毛糸屋さんを覗いては、ローカル産のウール糸で小物やセーターを編んだり、旧市街の工芸ショップを訪れたりと、行動制限がある中でも楽しむ工夫をしていました。
しかし、5か月以上も続くロックダウンにより、最近まで美術館やギャラリーも閉まっていたリトアニア。小規模のイベントは、今月下旬あたりから少~しずつ緩和されるようですが、まともに人と会えない中、家にいながら手仕事に触れるには、やはり”自分が手を動かすこと”に尽きます。
お隣の国・ラトビアのミトンが有名なように、手仕事が盛んなリトアニアでも伝統的な模様を用いたミトンがいくつも編まれてきました。この本は、リトアニアで実際に編まれている800以上ものパターン(!)をひたすら掲載しています。
モノクロで、ただただ大量の編み図だけが載っているので、編み物が分からない人から見たらモールス信号?と思うことでしょう。しかし筆者にとって、この本は貴重な資料そのもの。これからどんな模様を編もうかな?と妄想が膨らむばかりです。
もうひとつの「リトアニア語の学習本」は、来たばかりの頃こそ「毎日ちゃんと勉強するぞ」と意気込んでいたのですが、暗くて寒い冬の間はやる気が起きず・・今になってようやく買いました。
前々からアプリで勉強を続けていたものの、もっと日常で使う会話例を知りたい!と思っていました。さまざまな会話例を見られるテキストは、やはり便利です。ただし、解説も含めて全編リトアニア語のため、Google翻訳は欠かせません。それでも、随所にちりばめられたイラストがかわいらしく、眺めているだけで楽しいです。あとは学習がちゃんと毎日続けばいいのですが・・笑。
インターネットで探せば情報なんていくらでも出てくるこのご時世ですが、いつでも手元に置いて、好きな時に必要な情報を見返せるのが本のいいところ。それにリトアニア語の本なんて、日本ではなかなか手に入りません。
ロックダウン中でも、現地にいる貴重な時間を使って現地の文化に触れる時間を大切にしたいですね。何より、スマホやタブレットではなく紙に触れるのって、なんだか気分がいいものです。
ライター:のり@リトアニア
自然と手仕事を愛する人。”sumiyas”という屋号でライター、草木染、編み物などをやっています。
noteも随時更新中