ワーホリビザには、他のビザにはない魅力がたくさんありますが、その中の一つが何と言っても合法的に働けるということ。
しかもほぼ職種は選び放題(一部、就けない職種もあります)。そこで今回は、ワーホリとビジネスについて書いてみたいと思います。
ワーホリ中、カナダで起業した日本人と知り合う機会も少なくありません。人気の日本食レストランやラーメン店など、現地で活躍するお店の日本人オーナーも多々います。
こんな彼らの活躍を見て、「カナダでワーホリ中に起業したい!」「自分のこのアイデア、なんとか形にしたい!」と思う方もいることでしょう。
しかし、現実にはワーホリ中に起業する、ということは一筋縄ではいきません。まず、1年間という期間が、起業するには短すぎるということ。また、ワーホリビザが1年後切れた後に合法的に働けるビザの取得が難しいこと。たとえば起業して現地の人を雇い、自分の会社を自分自身のスポンサーとしてビザ申請をする、という方法も考えられますが、様々な細かい規定があり、そのため弁護士に依頼する必要があり、さらに英語にも長けていないと難しい面もあり、時間的にも語学的にも日本で起業するよりもはるかに壁は高くなります。
では可能性は全くないのか、というと、ゼロではありません。
ワーホリで渡航後、その後永住した多くの人は、ワーホリ中に仕事をみつけスポンサーになってもらいワークビザを取得後、移民。
または移民に有利な職種を見越して、改めて学生ビザを取り直して学校へ通い出す、などの長期的プランを立ててまずは永住権を取得。その後自分のビジネスを起業する人が多いのです。
ところが、芸術系などのアーティスト、また芸能関係のアーティストはこの限りではありません。
私自身は、手作りが好きすぎて、自分が作ったものを近所のコミュニティセンターのクラフトフェアーに出店。それが思いの外好評ですぐに売り切れてしまい、あれよあれよという間に手作りがビジネスになってしまいました。
同時期にウェブサイトも開設し販売を開始。6年前からは人に手作りを教えるという仕事も初めて、これもいまだに続くワークショップになりました。
クラフトフェアーなどでの規模の小さい商品の売買には、いきなりビジネスライセンスは要りません(食べ物を売る場合はまた規定が違います)。そのためワーホリでも十分挑戦することができます。
特にクリスマス前の3ヶ月はクリスマス・クラフトフェアが毎週末どこかで行われており、手作り好きな人はぜひ一度挑戦してみるといいかもしれませんね。
また、演技などに興味のある方に朗報なのが、ワーホリビザでも挑戦できる映画やドラマなどのエキストラ。
ハリウッド映画やアメリカでの大人気ドラマの撮影を始め、日本の映画(ゴジラ)などもカナダで撮影されており、撮影に日本人が必要な場合も多々あり、よく募集をかけています。
またコマーシャルの撮影も頻繁に行われており、私のお友達は某有名外車のコマーシャルで3日間撮影旅行へ行き、旅費から全て先方持ちで給料までもらって撮影、日本でもこのコマーシャルは流れています。
このようなことにはワーホリ以外のビザではなかなか挑戦できません。思った以上に可能性のあるワーホリビザ。あなたの将来の選択枠が少しでも増えることを祈って!現地での夢、是非叶えてくださいね。
写真は、バンクーバーでのクラフトフェアです。
ライター:yuki@バンクーバー