私がカナダに来たのは18年前。その頃に比べるとこの田舎町バンクーバーも随分と変貌を遂げました。

スカイトレインと言われる電車には改札さえなく、チケットをチェックされることもほとんどなくて「ただで乗り放題なのか」と、本当にびっくりしたものですが、数年前からちゃんと改札ができ、バス、シーバス(船)、スカイトレインと共通で使えるコンパスカードなるものまで登場。あらかじめお金をカードに入れておけば、ピッとカードを改札にかざすだけで乗車できるという、日本では当たり前だったことがようやっとバンクーバーでも導入されて便利になりました。

大きなショッピングモールもたくさんできて来て、この辺では一番大きなモールメトロタウンには無印もユニクロもできました。
また、辻利やペッパーランチ、ダイソーもあり、その上ラーメン屋などはもう数えきれないほどオープンしました。随分と生活が便利になったものです。
郊外には大きなアウトレットモールが2つもでき、いいものが安く購入できるので人気があります。

ところが!!!

ここ数年、物価や土地の価格が上がる一方のバンクーバーは、とうとう、北米で一番家の買えない街になってしましました。NYやサンフランシスコよりも買えないのです。
家の物質的な値段もそうですが、何より人々の収入が高くないのに、家の値段と物価ばかりが上昇する特殊なバンクーバー。というのも、世界中の投資家がバンクーバーにこぞって投資物件を購入し、転売に転売を重ねて膨大な利益をゲット。
その影響で年収は全く上がらないのに、家の値段だけがドンドン上がるという構図になってしましました。ここに住んでいる一般住民は一軒家はおろか、アパートでさえ買えなくなってしまいました。

政府は対応策を打ち出しておりますが、あまり有効だとは思えず、相変わらず土地や家の値段が上がり続けています。物価も日本よりずっと高いです。

そこで辛いのがワーホリです。給料は高くないのに、生活費がとにかく高くつきます。
ワンベットルームが、下手すると月に2000ドルとかする場合もあり、土地の値段が上がる=家賃も上がる、ということで、留学やワーホリなどの短期滞在者には大打撃だと思います。
気候的にもカナダ国内でバンクーバーにてワーホリをする予定の人も多いかと思いますが、生活などのことも検討し、他の都市なども一度見て回るといいかもしれませんね。

ライター:yuki@バンクーバー


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