日本にいる頃からさまざまな手作りをするのが好きだった私は、ワーホリでカナダのバンクーバーに来て手芸屋やクラフトストアといったお店を探しました。しかし、日本のような至れり尽くせりのお店が一軒もないことに心底がっくりしました。(今も、まともなクラフトストアはチェーン店1軒しかありません)。
そこで、新しいことに挑戦しようとコミュニティーセンターにて陶芸クラスを取り始めました。
ビギナークラスからはじまり、最後にはスタジオのメンバーになって、好きな時間にスタジオに行きいろいろな器を作って楽しんでいました。その陶芸を通じて、たくさんの現地の人と知り合い、趣味を通じて友達の輪まで広がるのかと、驚いたものです。
スタジオメンバーに誘われて、コミュニティーセンターのクラフトフェアーにみんなで出店することになり、そこでまた新たな世界を垣間見ました。そこには100を超えるブースがあり、ブースごとに違った手作り愛好家の作品が並び、クリスマス前には驚くほどの売り上げを上げていたのです。
今でこそ日本でもクラフトを扱うウェブサイトや、クラフトショーなどが増えましたが、今から15年ほど前のカナダでの出来事に当時は驚きました。その後、健康上の都合で陶芸ができなくなったため、そのほかのクラフトにどんどん挑戦して、その都度さまざまな現地のクラフトショーへ出店。そこでのクラフトの輪も広げていきました。
日本人はとにかく手先が器用で、繊細でセンスのいいものを作る人が多いと思われているようで、日本人というだけで「何を作ってるの?」「日本のものは、なんでもすごいよね?」と言われることも少なくありません。
ここ数年、趣味から本職に転向した日本人アーティストがバンクーバーでも多く活躍しています。
みな最初は、趣味として始めた小さな一歩。しかし、その趣味を通じて自分の未来を自分で切り開く
人も少なくありません。カナダ(特にバンクーバー)にきたら、是非いろいろなところで開催されているクラフトフェアーに足を運んでみてください。
カナダで趣味を通じて人生の新たな扉が開くかもしれませんよ!