カナダに滞在する間、心配なことのひとつは健康についてですよね。今回はお薬事情をご紹介します。
カナダでは医者にかかるのも入院するのも、医療費の大部分が無料です。高い税率によって成り立っていますが、すべての国民が平等に医療を受けられるようにという考えのもと、このような制度ができました。
ただし、例外なのはお薬代です。各自で保険に入っていることが多いですが、必ず自己負担金が発生します。
様々な会社が提供している保険プランには、使えるもののうち一番安いメーカーでないと保険がきかない、いくらまでしか保障対象にならないなど、色々な制限があります。カナダ人は自分の薬に大変関心をもっていると感じるのですが、それは自己負担に関係するのかもしれません。
日本でも最近注目されているジェネリック医薬品は、昔からあるお薬の特許が切れたあとに他社が同成分で作ったお薬です。薬価が安いため、よく使われています。医師から処方箋をもらい薬局でお薬をもらう、という手順は日本と同じです。
処方薬をもらうときに渡されるのはオレンジ色のボトルに入ったお薬が多いです。ラベルには自分の名前、薬の名前、時には1/3などの数字が書いてあることがあります。数字の正体はリピート処方です。
こちらでは高血圧などの慢性疾患には、一枚の処方箋で同じ処方薬を決められた回数もらえるリフィル制度があります。1/3の場合、最高3回同じお薬がもらえます。
次にドラッグストアについて。トロントでよく見かけるのはWalmartやShoppers Drug Martなどです。お薬の価格は日本と同じくらいだと思います。
ただ、頭痛薬や風邪薬などは日本の一般的なものよりも成分量が多く入っているものが多いため、風邪薬をのんだらひどい眠気に襲われたなんて話もありました。こちらへ来るときは、少し余裕を持って薬の用意をしたほうがよいかもしれませんね。
Nataly@カナダ