グルメには関心がなかったもので、実はウィーンに越してきてからも外食をする機会は少なかったんです。
「どれも胃に入れれば体内で消化されて、出ていく」
すごく冷めた考えに聞こえるんんですけど、実際そう思ってたんです・笑。
・・・となれば、形に残らないグルメより、好きなブロガーさんのサブスクに登録してインプット量を増やすとか、好きなブランドの服を買ったりだとか・・・なにせ形に残るモノにお金を使いたいなって。
でもそんなある日「Apron」というレストランに行ってから、私の考えも色々と変化しました。
価格帯:¥1,800 〜 ¥3,900(ディナー/人)
電話番号:+43 1 9074747
アクセス:Am Heumarkt 37-35, 1030 Wien, オーストリア
そこはラントシュトレーセ・カールス教会近くの通りに位置している小さなレストラン。
落ち着いた雰囲気に、テラス席から鐘の音が聞こえてくる・・・
オーストリア人の友人と一緒に席へと座り、迷いながらも注文したのが人気メニューの「ウィンナー・シュニッツェル」でした。
パン粉をつけ、両面に薄い衣が仔牛のジューシーな肉汁をとどめたオーストリア料理の王道。一度知人の家で食べた時は、日本でいうところの「カツレツ?」にも似た感じだったので、ぶっちゃけ、そこまで期待もしてなかったんです。
でも、ここ「Apron」で出されたシュニッツェルが予想の斜め上を超えていて、
「ウィーンに来たならコレだけは食べたがいい!」と、思うまでハマっちゃいまして・笑。
というのも、一般的なシュニッツェルは仔牛を使った薄い一枚肉で揚げられています。本当に見た目はカツレツそっくりで、熱々の肉の上にレモンを垂らして食べるんですね。
しかしApronでは、シュニッツェルに付ける用のグリーンソースにアボガドソテー、レモンやパッションフルーツなど、添えモノの種類がとにかく豊富なんです。
さらに、シュニッツェルの入った器は「アウガルテン」という古器で、1718年にハプスブルク王朝の栄華中に、ウィーンで誕生したオーストリアを代表する名窯が使われていました。
思い返せば、あの時「歴史と美食」を同時に体験が、今のグルメ魂に火をつけたのかもしれません。
せっかくワーホリで訪れたのなら、その土地の文化と触れ合うためにも、こうして外に出ては気になるモノを食べてみるのもアリですね。
ライター:MaeSo@ハンガリー・オーストリア
Twitterリンク:https://twitter.com/SohMaeda_
ブログリンク:http://sohmaeda.com/
自己紹介:1993年、熊本県生まれ。2014年「THE MINORITY SHOW」を個人発刊。2018年から正式にフリーライターへ転身。たまにブログで海外生活についてを発信中。