フランス語のクラスで、先生によく言われたのは、「辞書を開かない、調べない」ということでした。
フランス語のクラスでは英語を話さない先生も多く、フランス語だけでクラスをする場合などは、最初は本当に何を言っているのか分からず、授業が嫌になることもあると思います。無料のフランス語のクラスは教材もコピーで行われる場合が多く、テキストを買わないで済むので良いのですが、最初は、プリントをもらってもプリントの内容が分かりません。
筆者はクラスのプリントの教材は買いませんでした。他の国の人たちはクラスのプリントだけで上達しているので、無理に買う必要はないと思います。しかし、早くフランス語を上達したい人は自主学習用にテキストを購入して、ひととおり文法等をやっておくと、クラスが楽になります。
フランス語の教材は回答が別売りの場合がほとんどなので、クラスのプリントの正しい答えが知りたい場合は、回答だけを購入することもおすすめします。先生にお話して、教材を借りて自分でコピーして使っている外国人もいたので、それでも間に合うと思います。
筆者は、ほとんどゼロからフランス語を勉強したのですが、やはり自分で出来そうなことは、フランスで自分でフランス人に片言でも質問をしたり、聞いたりして話す方が、机の学習よりも良かったと思います。
最初は、フランス語がわからないことに対する恐怖感や、話が分からなくて何度も質問をすることへの恥ずかしさもありましたが、誰も助けがいないと必要に迫られて、自分でフランス人に意思疎通をしなければいけない危機感で話すようになりました。恥も何もかにも忘れて必死に聞くと、彼らも一生懸命、簡単なフランス語で話そうとしてくれます。
最近、ずっとやっているのは、英語の学習と同じで多読です。フランスの本屋さんには日本の文学作品がいろいろあるので、自分の好きな作家の本を購入して、自分の持っている日本語の本と合わせて読んでいます。時々、英語、日本語、フランス語の3冊がある本は、英語とフランス語で読み進めてみて、分からないと日本語の本で確認するということを始めました。
最初は、ぜんぜん分からなかったフランス語でしたが、生活や無料のクラスに通ったりしたおかげで本の単語が分かるようになり、おおよそこのような意味だと内容が分かるようになってきました。英語の多読を始めた時もそうでしたが、自分が好きな本をフランス語でも読んでみるのは、長続きしています。
文法は、確かにフランス語は活用があり大事なのですが、たとえばフランス語圏のアラブ人等は、意味は通じていても文法的に正しい会話をしているわけではありません。それでも彼らは生活で使うフランス語に困っていません。きれいなフランス語を話すことは、素敵なことなのですが、それにこだわるといつまでも上達しないので、日常使っている言葉を大事にしましよう。
ライター:Miyabi@フランス