デンマークに来て、まずはじめに住民登録をすると、CPRナンバーという個人番号が取得できます。これを取得すると、銀行口座が開設できるようになります。
銀行口座を開設すると、銀行のカードがもらえるわけですが、そのカードを申し込む時に、種類を選べることができるのです。
ただ単にATMでの出し入れをするもの、ビザ又はマスターカードが付帯しているもの、そしてダンコートと呼ばれるデビットカード。もちろんデビットカードとビザ、又はデビットカードとマスターカードという組み合わせもできます。
デンマークでは、すでに1983年にデビットカードが普及しはじめました。今では、ほとんどの人がこのダンコートを持っていて、買い物は現金よりもダンコートが断然多い。ほんの10krぐらいの買い物でもこのダンコートで買い物するのは普通ですし、ちょっと現金が欲しい時は、買い物する時に100kr余計に頂戴とお願いすると、100krを買ったという感じで、お札を手渡してくれる。
さらに最近は、mobilpayと言って、携帯のアプリで買い物ができるようになりました。このmobilpayの凄いところは買い物だけではないのです。例えば友達たちと食事に行ったりして割り勘なんていう時。一人づつ支払いするなんてことはほとんどなくなりましたね。一人が会計をして、その後、みんなが会計してくれた人にmobilpayで自分の分を支払うんです。
そして、ネットバンクの普及もに日本とは比べものになりません。デンマークでは、キャッシュレスの生活が当たり前になってきているんです。ただ、ダンコートは、一定の収入が三ヶ月以上ないと申請できないなどの規定があるので、ワーホリの皆さん向きではないですね。でも、mobilpayは銀行に口座があり、お金があればokなので、このアプリを入手しておくとかなり便利です。
そもそもキャッシュレス政策の目的の一つには、ブラックな仕事で稼がないようにすることなんだそうです。でも、完全にキャッシュレスとなるのは、難しいですよね。ただ、限りなくキャッシュから遠ざかった生活をしているのは確かです。
ライター:nao@でんまーく