私が感じる最近の街の変化と言えば2つあります。ひとつ目はやっと桃園空港から台北駅までMRTが繋がったことです。
2006年にMRTの工事が始まり、当初は2010年には開通する予定でしたが、7回の延期を経て今年の2月にやっと開通しました。空港線は15分間隔で桃園空港駅と台北駅間を行き来し、乗車時間は35分程です。これまで桃園空港と台北駅を繋ぐ公共機関はバスしかなく、しかも所要時間が1時間程でした。
帰国の際には航空会社によっては台北駅でチェックインすることができ、スーツケースを預けて手ぶらで桃園空港まで行くこともできます。
今は、それぞれの予定や希望に合わせて、バスかMRTを選べる点がうれしいですね!
MRT空港線の車内座席の前にはテーブルがあるのにも関わらず、他の路線と同様に車内では飲食はできないのが面白いところです。
また、一部の席では携帯電話の充電ができるところが、携帯電話大好きな台湾らしいところだと思います。台湾では定期券というものがないのですが、このMRT空港線に限っては定期券があり、空港と台北が短時間で繋がったことで、台北への通勤や通学に定期券を利用している人もいます。
もうひとつ目の変化は今年の3月に行政院環境保護署という台湾の政府機関が、トイレットペーパーを便器に流そうという政策を発表したことです。
これまで、台湾のMRTを始め多くの場所ではトイレットペーパーの質のため、使用済の紙を流さずに備え付けのごみ箱に捨てるようになっていました。これはトイレットペーパーを流して捨てる習慣のある私にとってはなかな慣れないルールでした。
こちらの政策が発表された後、MRTの駅内のトイレでは徐々に水溶性の紙に交換され、流していいように変わりつつありますが、街中のレストランやカフェ等ではごみ箱に捨てるようにとの注意書きがしてあるところも、まだまだたくさんあります。
こちらは今後、トイレットペーパーの質の向上ともに流すことが当たり前になってくると思います。
台湾はどちらかと言えば緩やかな国民性の国ですので、街中も比較的緩やかに変わっていっているようです。
記事提供:台湾のニュースで学ぶ中国語
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