人生、無駄なことはないとはこういうことかと、フランスに来て思ったのですが、知識や技能、経験はあらゆる場でフランスでは生かされます。
料理一つでも、３食の食事、弁当作り、おもてなしの料理と、日本では当たり前にある食材がなかったり、日本で見たことがない食材があったりするので、それをアレンジして、おいしく作る技術はフランスでは、とても役立ちます。
筆者は、学生の時に寿司屋のバイトをしていたのですが、和食作りの技術はフランスでは賞賛されます。日本での飲食店の仕事の経験は、フランスのレストランでも採用されやすいでしよう。
日本の「道」の技術や知識は、強みになります。筆者は、専門の先生に習って、華道、茶道、書道の道の道の経験があります。特に、書道歴は長いのですが、日本の文化を教える教室で、この三つの道の思想や簡単な作法を学生に教えました。フランスでは、剣道や柔道、合気道等の道の道も大人気なので、そのような技術があれば、フランスでは大歓迎されます。また、着付けや着物の作り方等の着物に関する知識も役立ちます。
お裁縫の技術も役立ちます。フランスで買った洋服のサイズ直しや、洋服を作れるぐらいのミシンの技術があれば役立ちます。刺繍や編み物の技術もあれば、なお良いでしよう。パリ等の求人では、洋服を作って下さい等の裁縫関係のお仕事があったり、フランスは裁縫の伝統技術がすばらしいので、アソシエーションで友達を作りながら安価に学ぶことも可能です。
フランスでは、日本について学びたいという人が多くいます。そのため日本の文学や伝統文化、日本の歴史、国語の知識が役立つことが多々あります。筆者は、国語の教員免許がありますが、免許そのものは、フランスでは意味がなく、免許を通して得た知識や経験で何が出来るかということが問われます。
日本語の文法や初歩の漢字の成り立ち等、基本的なことをフランスで学生に教える時に、実際に日本の学校で教えた経験や教授方法が役立ちました。日本の伝統文化や文学、映画、絵画、歴史等が好きだったのですが、そのような知識もフル活用しました。変な所では、筆者は宗教はないですが、キリスト教、仏教のミッションスクールで強制的に学ばされた知識も役立っています。
おもしろい所では、筆者はピアノを弾くのが好きで、ヴァイオリン等はフランスで始めました。昔から、ビジュアル系の某バンドが大好きで、音楽の知識や様々なジャンルの音楽を愛していたのと、マンガやアニメも学生の頃は好きでたくさん読んでいたのですが、フランスの若者と話が妙に合ってしまい楽しいです。この雑学のおかげで、オーケストラ、ヘビメタ、マンガやアニメのオタク等、年齢に関係なく、様々な人たちと話が合います。
この他にも様々な経験や知識をフル活用して生きています。筆者が出会ったフランスで仕事をしている日本人は、語学＋専門分野を持っている人ばかりでした。
素敵な人たち・仕事に出会いたいと思えば、自分が努力して、輝いていなければなりません。常に柔軟な姿勢で、貪欲に知識や技術の引き出しを増やしましよう。
ライター：Ｍｉｙａｂｉ＠フランス
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