世界で一番幸せな国と言われるデンマーク。貧困、格差がないからだと言われている。果たして本当にそうなのでしょうか。

子供に目を向けてみます。教育は、デンマークに住む5・6歳から誰でも学校に行く権利があり、人種、性別に関係なく平等に教育が受けられます。では、教育の内容は?というと、日本のように競争社会ではないので、学校にランキングがあるわけでもなく、公立、私立いずれの学校も自由に選べることができます・・・というのは、最近ではひょっとしたら建前かもしれないと感じる時があります。というのは、9年生もしくは10年生で全員が受けるテストの平均点で学校の順位づけをした記事を見たから。また、個人の取った点数によって、次に進学する学校が決まってくるのです。周りと比較しないデンマークであったはずが、だんだんと競争社会へと変わっていっているのかもしれません。
ただ、高卒だから、大卒だからという判断で給料が変わることはないのが日本と違うところ。以前jubiiというポータルサイトを創設した人もskypeを創設した中の1人もデンマーク人ですが、彼らは高校中退だったりと、決して高学歴ではないのです。ですが、アイデアがあれば 何にでもチャレンジできるのがデンマークなんです。家庭環境に関わらず、意欲がありさえすれば何歳になっても教育を受けることができるし、失敗してもやり直すことが可能です。
やっぱり誰にでも平等にチャンスはあるので、社会格差はないのでしょうか。

では次に職業別に目を向けて見ます。一番気になるのは、清掃業。デンマーク人が学校をはじめとする公共機関などを掃除しているのを見たことがありません。仕事探しにしても、語学学校の友人たちから聞くのは、デンマークの苗字ではないから、履歴書を送っても見てもらえないといいます。デンマークで育ったアラブ系の二世や三世に関しても、デンマークの中であっても別文化で育っていますので、社会の中では孤立して行くことが度々見受けられます。
幸いなことに日本とは友好関係であるためか、私が直接格差を感じたことはありませんが、出身の国によっては、大変な思いをされている人もいます。

男女平等。目に見えるところでは、確かに平等です。しかし、給料面では全く平等ではないのが実際のところ。格差が全くないとは言えませんが、他の国より目立たないのだと思います。
本当の格差のない社会になるためには何をしたらいいのでしょうか。これからこの社会を担っていく子供たちに期待は高まるばかりです。

ライター:nao@でんまーく


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