フランスは、日本より食品は安いですが、他の生活用品はあまり変わりません。また、医療費や学費は日本より安いですが、税金が高いため日本より給料の手取りは低めです。
また、フランスも日本と同じように大都市では物価が高いので、パリやリヨン等に住めば、働いても右から左に出て行くお金は多く、一方で田舎なら、都会の家賃よりも安く、良い環境に住めます。なのでフランスでの滞在先を決める際には生活のしやすいけれど仕事が少ない田舎の環境を取るか、都会の不便でも華やかな生活を取るかをじっくり考えた方が良いでしよう。
大都市好きや大都市に仕事がある人は、例えばパリならパリの郊外に住む人もいますが、フランス国内の職場は(電車等の交通機関の場合は一部通勤手当等が出る場合もありますが)ほとんど通勤費は自腹で負担です。自家用車の場合も交通費は全く出ないというのがフランスの労働法にもなっているので、日本のような交通費が全額職場が負担というのはないに等しいでしよう。
また、大都市周辺のスーパーに車で行った場合、お店で買い物をしている間に時間単位で駐車場の料金が取られるのも普通です。その点は、田舎の方のスーパーは駐車場を払わなくても良い所も多いです。
また、スーパーも、街中では普通のスーパーよりも高級なスーパーが多いので、商品はさらに高くなる等、都会では小銭単位で出て行くお金も多くなりがち。
フランスは、日本の有名人がたくさん住んでいたりするので、リッチなイメージがありますが、それは特殊な人たち。普通のフランス人は、自分で節約して必要な物を自分で作ったり、昔の物を直して大事に使う、人からの貰い物であったりすることも珍しくないです。
日本では、目に見えない貧困層が多いと言われていますが、フランスでは、失業率は日本よりも高く、ホームレスの年齢層も幅広く、目に見えた貧困層を見ない日はありません。仕事があって普通に生きているのはまだ恵まれている方で、一般企業の人は明日どうなるか分からない生活を考えて、必要最低限でつつましく暮らしている人の方が多いのです。
ライター:Miyabi@フランス