ロングステイアドバイザーの白神仁士です。
ワーホリ中にヨーロッパ各国を旅行する方も多いと思いますので、今回からガイドブックだけでは知り得ないオーストリアの生の旅行情報をお伝えします。
私が初めてオーストリアに入国したのは、ドイツとの国境の町ブラウナウ・アム・インです。
実はこの町はアドルフ・ヒトラーの誕生地です。しかし、国と市は当地がアドルフ・ヒトラー誕生の地として観光地化することを望んでおらず、現在はまだ生家が博物館になったりはしていません。現地でオーストリア人に聞いたことろ、できれば隠しておきたい過去とのことです。
ですので、アドルフ・ヒトラーがオーストリア生まれということは知っている方は多くても、ドイツとの国境の町であるブラウナウ・アム・イン生まれということを知っている方は少ないのではないかと思います。
ここから東に向かうとヴェルスという町があります。観光客はほとんど見かけませんがいくつか博物館や美術館があります。
ヴェルス里博物館では、この地方の歴史文化を原始時代から知る事ができます。入館料は4.7ユーロです。内部は広く、地下から2階まで展示があり、全て見学するのに2時間はかかります。パンを使った芸術作品も、この地方の一種の文化のようで、様々な形のパンがケース内に並んでいる部屋もあります。
ヴェルス里博物館から川を渡った反対側にはMuseum Angerlehnerがあります。ここは現代アートの美術館なのですが、個人経営で入館料は10ユーロ以上と高めです。
倉庫を改装した場所に大き目のアートが間隔を開けてドンドンと飾ってあります。意味不明な作品が多く展示の説明もないため、何も知らないで入館したら、30分もせずに鑑賞し終えてしまうと思います。美術館のスタッフから、このアートは絵の具を使わず全て卵や土からできているなど説明を受けて、はじめて意味が分かってくる感じです。ただ、中にはスタッフもアーティストから意味の説明を受けていない作品もあります。アーティストが作品を説明を聞いて考えて欲しくなく、感じて欲しいからとの事です。
次回は、オーストリア第3の都市であるリンツと、それ以東の町を紹介していきます。
ライター:白神仁士@オーストリア(ドイツのワーキングホリデービザで旅行中)