12月にもなると、台北は雨が多く、寒く日が続きます。台湾と一口にいっても、北部と南部で気候が異なるので、南部はまだ秋のような陽気だそうですが、台北は先週くらいから寒さと共にクリスマスオーナメントやイルミネーションが街を飾るようになりました。
台北には日系デパートが数多くあり、クリスマスの雰囲気はこの日系デパートから発信されているように思います。
というのも、台湾ではクリスマスを特別な日として過ごす習慣がもともとなく、キリスト教徒やカトリック教徒が教会に行ってミサを行なうくらいだったからです。そのため日本のようなクリスマス商戦特に激しくなく、台湾の人々もわざわざプレゼントやケーキを買うこともなく、一部の人々がクリスマスディナーやプレゼント交換を楽しむという状況です。
イルミネーションも以前はキリスト系、カトリック系の大学や施設、外資系ホテル以外ほとんどありませんでしたので、冬になると日本のクリスマスの雰囲気やイルミネーションが恋しくて・・・
しかし去年くらいから11月下旬になると、日系デパートはもちろん、その他街路樹や駅ホームにたくさんクリスマスオーナメントやイルミネーションが施されるようになりました。またびっくりするのは、12月に入ると市内バスを運行する某バス会社の運転手が全員サンタクロースの格好で運転するということです。愛想のいい若い運転手さんは乗車案内放送の最後に「聖誕快樂!(メリークリスマス)」とつけて、サービス満点です!
そんな環境の変化もあり、台湾の若者をはじめクリスマスにパーティーをしたり、デートをしたりする人も増えてきたようです。日本のような鮮やかで美しいイルミネーションは今のところ見当たりませんが、台湾の素朴なイルミネーションが今後どのように変わっていくのか楽しみです。
Xiaomei@台北
台湾トランス@台湾
取材協力:台湾トランス(台湾留学・ワーホリサポート)