cafeフランスと言えば、たくさんのカフェがあります。春から夏にかけては、歩行者のための道路にまで、カフェのテーブル席が並ぶのもフランスの一般的なイメージではないでしようか。

フランスの北ではさすがに南よりも寒いので、雨や雪や寒さが身に沁る時期は、外のテーブル席に座る人が少なめで、店内の席に座る人たちが多くなります。なのでフランスの南に行けば行くほど、天候や気温に関係なく、カフェの外の席でお茶を楽しんでいる人が多くなります。
筆者も様々なフランスのカフェに行きましたが、一番印象的だったのはモンブランの山々があるシャーモニーの麓のカフェです。山のカフェは、天候に左右されるのでカフェの外の席は大きな雨除けの屋根や傘があるのですが、筆者の行った時間が小降りの雨の時間帯でした。席について、ゆっくりお茶を楽しんでいると、突然のスコールになりました。
山のスコールは、バケツで何倍も水を撒き散らしているような雨が降ります。カフェの外の席の傘は隙間から滝のような雨水が漏れ出し、お客さんが雨の当たらない所に席を移動するのですが、強風が吹いてしまい目の前のお客さんが傘からざんぶりと溢れた雨水でずぶぬれになりました。それでも、お客さんはカフェに残り、店員さんもお客さんに気をつかうことはほとんどありません。もし、日本なら店員さんは平謝り、お客さんも怒って帰るとか、店内の席に移動するものですが、どんな状況でもカフェを楽しむ、さすがカフェ文化に慣れているフランスだと思いました。
シャーモニーでは、モンブランの近くまでリフトがあるのですが、山の上の頂上付近までカフェがあることに驚きました。夏に山に行ったのに、モンブランが見えるあたりは雪山で、そこのカフェで飲んだホットチョコレートは格別なものがありました。

老舗のカフェに有名な文化人が集まり談笑しているというのがフランスの文化で、今もパリ等の大都市ではカフェで芸術活動をしている人達もいます。
年配の人たちは、カフェに入ることを好みますが、最近の若者はWifi完備のマクドナルド等のファーストフードショップでお茶をする人が多かったり、節約志向でマイボトルを持ち歩いたり、ファーストフードやパン屋さんのパンと紙コップのコーヒー等を両手に持って食べながら歩いていたりと、カフェで時間を過さない人たちも多く見かけます。
また、職場でもお茶の部屋があることが多く、そこに最新のコーヒーマシーンが完備されている場合もあって、わざわざカフェまで行って、仕事の休憩をするというのも少くなってきているように思います。

時代の流れでカフェ事情も変わってきていますが、ぜひフランスのカフェに足を運んでみて下さい。映画「アメリ」などで有名なカフェがフランスにはたくさんありますし、フランス語の教材ではフランスでカフェに入った時の注文方法等がダイアログにあったりします。実際にカフェに入って注文してみるのも楽しいと思います。最近、日本で流行っているカカオ70%以上のダークチョコレートがお茶にサービスされている場合もあって、格別な味わいがありますよ。

ライター:Miyabi@フランス


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