ポーランドは、地理的にドイツに接してしています。この2つの国は、昔から密接な関係がありますが、決して仲が良い国同士とは言えません。

筆者はポーランドに住んでおりここではドイツ人の友人はいないので、この2つの国について述べる時はどうしてもポーランド寄りの意見に偏ってしまいますが、印象としてはドイツにものすごく良い印象を持っているポーランド人はあまり多くないように感じます。
それはやはり歴史的な経緯が大きく影響し、実際ポーランド人がドイツにいるとバカにされたり、下に見られたりすることもその理由にあるようです。

ただ、同じ仕事をしてもポーランドとドイツでは貰える給料が全然違うため、最近ではポーランドの若者がドイツに出稼ぎに行くことも多くなりました。でも、同じ仕事をしてもドイツ人と同じ給料がもらえないなどの問題もあるようです。
私も実際に何人かドイツに出稼ぎをしたことがあるポーランド人に会いました。彼らは、ドイツで働くためにドイツ語を一生懸命勉強していました。言語的にはポーランド語とドイツ語は全く異なる言語で、ポーランド語はスラブ系、ドイツ語は英語などと同じゲルマン系です。

ところで、日本でも外国人向けに街には外国語の表記も増えましたが、日本の場合だと英語、中国語、韓国語が一般的だと思います。
ここポーランドでは、街の標識は外国語があっても英語だけですが、ATMやバス券売機などでは英語、ロシア語、ドイツ語に変えられます。ドイツは隣なので、観光客も多いのかもしれません。

そんな両国の関係を悪化させるかもしれない出来事が昨年起きました。それは、ナチス占領時代の損害額の請求で、日本円で約100兆円とされています。損害額については、日本語の翻訳ミスなのか様々な情報が飛び交っていますが、英語の情報によると743 billion Euroなので約100兆円が正しいと思います。
これに対して、ドイツ政府は「決算済み」としており揉めています。実際、このニュースが出た時には多くのポーランド人が不満を抱えており、かなりの騒ぎになっていました。
ポーランドは2015年に保守政党「法と正義」が政権について以来、ドイツへの批判的な姿勢を強めていますが、この先どうなるのでしょうか。どの国にも隣国というのは難しい面があるのでしょう。

ライター:Kohei@ポーランド


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